細川バレンタイン「ライト級でも減量なし」

　前日本スーパーライト級王者の細川バレンタイン(38=角海老宝石)が明日22日に後楽園ホールで開催される「GENKOTSU.6」のメインイベント、日本ライト級10位の有岡康輔(26=三迫)とライト級8回戦で激突する。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、ともに61.2kgのリミットでパスした。

　今年4月、井上浩樹(大橋)に日本王座を奪われ、主戦場としていたナチュラルウェイトのスーパーライト級から8年ぶりとなるライト級で再起を図る細川だが、「好きなスイーツを普通に一ヵ月間断っただけで60�sまで落ちた。ほかのボクサーに申し訳ないが、まだまだ減量らしい減量はしていない」と苦笑い。本来はスーパーフェザー級での再起をジムと約束していたようだが、初めての減量なので段階を踏んだと明かした。

　同じく再起戦となる有岡については「倒されても勝っているので、めっちゃ強いと思う。胸を貸そうという気持ちはない」と評価し、「歳も歳だし、いつピークが来るのか分からない自分に強い相手を選んでくれた」とジムに感謝。周囲からまだ現役を続けるのかと聞かれることもあるそうだが、「気にしないようにしている。最後まで自分のために頑張ろうと思っている。ベルトを失ってから応援してくれるも人も増えたし、大好きなボクシングを続けていられることが嬉しい」と幸せを噛みしめた。

　一方、有岡は8月の前戦でノーランカーの鈴木雅弘(ワールドスポーツ)に2回KO負けを喫し、一桁のランキングから後退。再起に向け「自分の心と向き合ってきた」。「元チャンピオンだろうと関係はない。焦りが出ると集中力が切れる自分との戦い。そこを意識して練習に取り組んできた」と話し、「前の試合で落としたランキングを取り戻す。再浮上して来年はタイトルに絡む」と誓った。