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今期待の中谷潤人(M・T)の世界前哨戦が5日に迫っている。今月発表されたWBA世界ランキングでも2位に入るなど、いよいよ世界挑戦が視野に入ってきた。試金石となるミラン・メリンド(比)戦だが、この名前にピンときた人も多いはず。2017年5月21日、IBF(国際ボクシング連盟)ライトフライ級暫定王者として初来日すると、正規王者の八重樫東(大橋)から1ラウンドTKO勝利を収め、日本中のボクシングファンに衝撃を与えたのは記憶に新しい。
IBF世界王座統一戦で八重樫東から衝撃の勝利!
当時のこの階級の世界戦線を振り返ると、WBA(世界ボクシング協会)のチャンピオンは田口良一(ワタナベ)、WBO(世界ボクシング機構)に田中恒成(畑中)、そして、八重樫対メリンド戦の前日、5月20日には拳四朗(BMB)がWBC(世界ボクシング評議会)の王座を獲得し、日本人選手だけで主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)を独占。4団体統一トーナメント開催を期待する声もあがったほどだ。しかし、このフィリピン人の登場によって、その夢が阻まれると同時に世界水準の高さを思い知らされた。
IBF・WBA世界統一戦で田口良一と激闘!
メリンドの2度目の来日はWBA・IBF王座統一戦で田口と拳を交えた2017年12月。この試合で、王座を手放すこととなったメリンドだが、この3ヶ月前には、後に田口からベルトを奪い取った南ア出身のファイター、ヘッケイ・バトラーからも勝利を収めていたため、日本サイドから見たメリンドの警戒レベルはマックスとなっていたのは言うまでもない。
WBC世界戦で拳四朗と対決!
3度目の来日は昨年の10月。WBA世界スーパーチャンピオンの座にまで上り詰めた田口に敗れはしたが、メリンドに対する関係者からの評価は変わらず。WBCの王座には手が届かなかったが、チャンピオン拳四朗(BMB)を相手にしても、色褪せぬ実力を披露した。これまでの戦績は、41戦37勝(13KO)4敗(1KO)。タイミングが合うとKOする実力を持ち合わせた危険な選手なのは言うまでもない。
中谷潤人(M・T)に注目!
話を21歳のサウスポーに戻そう。2015年4月のプロデビュー戦以来、19戦全勝(14KO)。2016年度全日本新人王に輝くと日本ユース初代フライ級王座を獲得、今年2月のチャンピオンカーニバルで日本王座にもついた21歳のサウスポー。いよいよ世界のリングが見えてきた。もういけるのか、まだ早いのか? 5日の後楽園ホールに注目したい。