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[公開練習]2019.9.6

井上尚弥が鉄壁のディフェンスを見せた!

 WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)決勝戦を2ヶ月後に控えた、WBA(世界ボクシング協会)、IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級王者の井上尚弥(26=大橋)が6日、横浜市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。11月7日(木)にさいたまスーパーアリーナでWBA世界同級スーパー王者のノニト・ドネア(36=比/米)と拳を交える井上は、同門で元日本フェザー級ランカー中澤奨(26)とのマス・スパーリングを行い、抜群の集中力と反射神経で相手にクリーンヒットを許さなかった。
井上の鋭い左が顔面をとらえる
 井上はジャブでプレッシャーをかけて後退させると、相手の返しのパンチをダッキングやブロッキングを使って回避。3回には縦横無尽に動き回り左を突くと、重厚なプレスを受けた中澤は体力を消耗した。井上は4回になるとフェイントで相手を誘い右カウンターを打ち込み優位に進めた。
 相手を務めた中澤は、「攻撃に目が行きがちだが、ディフェンスも本当に良い。スパーリングだったら倒されていた」と世界中が注目するモンスターの強さに舌を巻いた。
ドネアの一発に気をつけたい
 練習後の囲み取材に応じた井上は、「(今日の実戦練習は)距離を大切にジャブの当たる距離をイメージしながら戦った。ドネアは一発があるのでディフェンス重視で進めていき、パンチを見切ったら自分のやりたいことをする」とファイトプランを明かし、「早くあのパンチ力を感じたい気持ちもある」と世界5階級制覇王者との大一番に胸を躍らせていた。
会場は超満員確実
 今月2日に売り出されたチケットはほぼ完売。それを聞いた井上は、「平日の木曜日でどうかなと思ったが、このトーナメントの注目の高さを実感しているし、盛り上がってくれているので自分としても気合いが入る」とコメントした。
来週から本格的な実戦練習を開始
 来週から世界3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の練習パートナーだった2020年東京五輪米国代表候補のジャフェスリー・ラミド(19=米)を相手にスパーリングを行う井上は、「スタイルはドネアには似ていないが、上手さがあり、引き出しの多さを試すには良いパートナーだと思う」と話した。
兄弟で勝つ!
 弟の拓真(23)と初めてとなるダブル世界戦となるが、「拓真と一緒に世界戦をできるのが一番のモチベーション。同じ舞台でバンタム級の世界戦ができるのがうれしい」と兄弟での必勝を誓った。

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