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世界各国で開催された今週末15日(日本時間16日)の世界戦に加え、米国・ラスベガスではヘビー級トップの一角、元世界同級統一王者タイソン・フューリー(英国)が、WBO(世界ボクシング機構)同級2位トム・シュワルツ(ドイツ)を相手に再起戦を行った。
そして欧州では3カ国で4つの世界戦が開催。英国・リーズでIBF(国際ボクシング連盟)フェザー級タイトルマッチ。ラトビア・リガではWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)クルーザー級シーズンセカンドの準々決勝。ウクライナ・キエフではWBA(世界ボクシング協会)フライ級タイトルマッチが挙行された。
そして欧州では3カ国で4つの世界戦が開催。英国・リーズでIBF(国際ボクシング連盟)フェザー級タイトルマッチ。ラトビア・リガではWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)クルーザー級シーズンセカンドの準々決勝。ウクライナ・キエフではWBA(世界ボクシング協会)フライ級タイトルマッチが挙行された。
フューリー、KOでカムバック
トップランク社&ESPNと結んだ大型契約の第1戦目でもあるフューリー。初回はシュワルツがガードを上げてプレッシャーをかけるのに対して、ジャブからリングをサークリングして探り合いをみせた。続く2回、フューリーはサウスポーにスイッチ。上下にパンチを打ち分け、逆にプレッシャーをかけるとコンビネーションでダウンを先制。再開後、コーナーに詰めてラッシュをしかけると、レフェリーのストップを呼び込み試合終了。フューリーが2回56秒TKO勝利で再起に成功した。今後のヘビー級戦線でさらに重要な位置につけたフューリーの戦績は29戦28勝(20KO)1分、初黒星となったシュワルツは25戦24勝(16KO)1敗とした。
ウォーリントンvsギャラード
英国・リーズのファースト・ダイレクト・アリーナで開催されたIBF世界フェザー級タイトルマッチ。王者ジョシュ・ウォーリントン(英国)vs指名挑戦者キッド・ギャラード(英国)は噛み合わせの悪い展開となった。序盤から繰り返しスイッチを多用するギャラードに、ウォーリントンはやりにくさをみせながらも時折、ジャブやストレートを当てていく。中盤以降も変則的な動きを続けるギャラードに対してウォーリントンは苦戦をみせるも、終盤にようやく体力と手数で押し込むいつもの流れをみせ、試合終了のゴングが鳴った。ジャッジの難しいラウンドが多かった中、2-1(116-112,116-113、113-115)のスプリット・デシジョンで辛くもウォーリントンがV2を達成した。無敗を守るウォーリントンの戦績は29戦全勝(6KO)、煮え切らない展開で初黒星となったギャラードは27戦26勝(15KO)1敗とした。
WBSSクルーザー級準決勝 ブリエディスvsグロワキ
ラトビアの首都リガで開催されたWBSSクルーザー級セカンドシーズン準決勝兼WBC世界同級王座決定戦&WBO同級タイトルマッチ。WBCダイヤモンド同級王者マイリス・ブリエディス(ラトビア)vsWBO王者クリストフ・グロワキ(ポーランド)戦は、試合直前で空位のWBCタイトルの承認が撤回され、グロワキの持つWBOタイトルのみがかけられ試合開始となった。
試合は2回にトラブルが発生、揉み合いの中でグロワキが後頭部にパンチを打ち込んでしまうと、ブリエディスが右ひじをアゴに打ち込み返して倒してしまう。そして数秒の休憩が入った再開後、ブリエディスが右フックでダウンを奪った。さらに追撃される中でゴングが鳴らされたようにみえるもレフェリーが気づかず続行され、再度ダウンを奪われた。グロワキ陣営はラウンドが既に終了しているとアピールをする中、グロワキはなんとか立ち上がりコーナーへと戻った。しかし続く3回が始まって間もなく、ブリエディスの右で3度目のダウンを喫し試合は終了。ブリエディスが3回27秒TKO勝利でWBOの新王者になった。後味の悪い雰囲気となるも、しかし地元の声援の中でWBSS決勝進出を決めたブリエディスの戦績は27戦26勝819KO)1敗、敗れたグロワキは33戦31勝(19KO)2敗となった。
試合は2回にトラブルが発生、揉み合いの中でグロワキが後頭部にパンチを打ち込んでしまうと、ブリエディスが右ひじをアゴに打ち込み返して倒してしまう。そして数秒の休憩が入った再開後、ブリエディスが右フックでダウンを奪った。さらに追撃される中でゴングが鳴らされたようにみえるもレフェリーが気づかず続行され、再度ダウンを奪われた。グロワキ陣営はラウンドが既に終了しているとアピールをする中、グロワキはなんとか立ち上がりコーナーへと戻った。しかし続く3回が始まって間もなく、ブリエディスの右で3度目のダウンを喫し試合は終了。ブリエディスが3回27秒TKO勝利でWBOの新王者になった。後味の悪い雰囲気となるも、しかし地元の声援の中でWBSS決勝進出を決めたブリエディスの戦績は27戦26勝819KO)1敗、敗れたグロワキは33戦31勝(19KO)2敗となった。
WBSSクルーザー級準決勝 ドルティコスvsタビチ
セミで行われた網一つのWBSS準決勝兼IBFクルーザー級暫定王座決定戦は、統一王者だったオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が直前にIBF王座を返上した為に正規王座決定戦としてスタート。
IBF同級3位のユニエル・ドルティコス(キューバ)は序盤、IBF1位のアンドリュー・タビチ(米国)に圧力をかけて攻勢に出た。中盤に入るとドルティコスの強打に対してクリンチを多用するタビチと荒れた展開となり、5回には両選手にレフェリーから注意が入った。すると6回、ドルティコスがバッティングで右まぶたをカット、再開後にさらにプレッシャーをかけとタビチはホールディングの減点1をとられた。ペースが停滞気味となり判定に鳴るかと思われた10回、ドルティコスが右カウンターがタビチのアゴを捉えると仰向けにダウン。カウントなしの10回2分33秒でドルティコスがIBF新王者となった。WBSS決勝でブリエディスと対戦するドルティコスの戦績は25戦24勝(22KO)1敗、決勝を逃し初敗北となったタビチは18戦17勝(13KO)1敗とした。
IBF同級3位のユニエル・ドルティコス(キューバ)は序盤、IBF1位のアンドリュー・タビチ(米国)に圧力をかけて攻勢に出た。中盤に入るとドルティコスの強打に対してクリンチを多用するタビチと荒れた展開となり、5回には両選手にレフェリーから注意が入った。すると6回、ドルティコスがバッティングで右まぶたをカット、再開後にさらにプレッシャーをかけとタビチはホールディングの減点1をとられた。ペースが停滞気味となり判定に鳴るかと思われた10回、ドルティコスが右カウンターがタビチのアゴを捉えると仰向けにダウン。カウントなしの10回2分33秒でドルティコスがIBF新王者となった。WBSS決勝でブリエディスと対戦するドルティコスの戦績は25戦24勝(22KO)1敗、決勝を逃し初敗北となったタビチは18戦17勝(13KO)1敗とした。
ダラキアンvsタワンカム
WBA世界フライ級王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)のV3戦は、指名挑戦者サラウット・タワンカム(タイ)を相手にウクライナの首都キエフで開催された。
サウスポーのタワンカムのジャブに対し、ダラキアンは強打で対抗。中盤も距離をとってコンビネーションを打ち込むダラキアンは、時折いきなりの右をみせペースを掴んでいった。そして迎えた10回、ダラキアンは右ストレートで顔を跳ね上げロープに追い込むと、連打でまとめてレフェリーストップ。10回2分8秒TKOでダラキアンの勝利となった。3度目の防衛に成功したダラキアンは19戦全勝14KO、敗れたタワンカムは22戦20勝とした。
サウスポーのタワンカムのジャブに対し、ダラキアンは強打で対抗。中盤も距離をとってコンビネーションを打ち込むダラキアンは、時折いきなりの右をみせペースを掴んでいった。そして迎えた10回、ダラキアンは右ストレートで顔を跳ね上げロープに追い込むと、連打でまとめてレフェリーストップ。10回2分8秒TKOでダラキアンの勝利となった。3度目の防衛に成功したダラキアンは19戦全勝14KO、敗れたタワンカムは22戦20勝とした。