試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(28=横浜光)が日本時間26日、米国フロリダ州キシミーで同級7位ジャメル・ヘリング(33=米)を迎え2度目の防衛戦に臨んだ。昨年7月に同地で戴冠を果たした伊藤は、ロンドン五輪に出場した実績を持つアマエリートを相手にチャンピオンの力を示すことができたのか――。
ヘリングが王座奪取
試合は新たに”ザ・ジャッジ”の愛称を得た伊藤が、立ち上がりこそリーチのあるサウスポー挑戦者との距離を測りかねていたが、2回に入ると踏み込んでの右ストレートを連続でヒット。しかし、3回は再びヘリングの長い右ジャブに阻まれ攻めあぐね、4回には踏み込めないまま左ストレートを痛打した。序盤にリードを許した伊藤は、5回はヘリングの右に対して右フックで踏み込むが、ヘリングはここもしっかりとサイドの足を使い、左ストレートを合わせた。6回は伊藤が先に仕掛け、この試合はじめて右から左まで返すが、被弾が増えポイント的には厳しいところ。それでも7回以降は強引にヘリングの懐に入り、体を密着させながら左右フックを打ち込んだ。
ヘリングを疲れさせることには成功した伊藤だが、ヘリングも終盤に入り、なおもしぶとくジャブでコントロールし、明確なポイントは取らせなかった。伊藤は最終ラウンドも積極的に前へ出るが、決定機を作るまでには至らず。112-116、110-118、110-118の大差判定負けを喫し王座から陥落した。
ヘリングを疲れさせることには成功した伊藤だが、ヘリングも終盤に入り、なおもしぶとくジャブでコントロールし、明確なポイントは取らせなかった。伊藤は最終ラウンドも積極的に前へ出るが、決定機を作るまでには至らず。112-116、110-118、110-118の大差判定負けを喫し王座から陥落した。
対戦をアピールしたベルチェル
2度目の防衛に失敗した伊藤はこれで28戦25勝(13KO)2敗1分。キレのある右ジャブで終始試合を支配し、初の世界王座を獲得したヘリングは22戦20勝(10KO)2敗。勝利したヘリングにはWBC同級王者のミゲル・ベルチェル(メキシコ)がリングに上がり祝福。アナウンサーの統一戦はあるのかの問いに、ヘリングが「やってもいい」とコメントすると「準備は万端」と返し、対戦を期待させた。
健闘を称えあった両雄!
試合後にへリングはツイッターで「伊藤雅雪、世界挑戦のチャンスを与えてくれてありがとう。君はいいチャンピオンである以上に素晴らしい人物だ。世界王座に返り咲くだろう」と思いを綴っている。
採点表