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毎年ビッグマッチの恒例となったメキシコの戦勝記念日となるシンコ・デ・マヨの週末、5月4日(日本時間5日)に米国・ラスベガスのTモバイル・アリーナで世界ミドル級3冠王座統一戦が開催された。WBA(世界ボクシング協会)スーパー、WBC(世界ボクシング評議会)ミドル級統一王者サウル"カネロ"アルバレス(メキシコ)vsIBF(国際ボクシング連盟)同級王者ダニエル・ジェイコブス(米国)戦は、試合前から波乱のスタートとなった。
当日計量でジェイコブスが体重超過
IBFによる当日計量で10ポンドの制限ルールは、統一戦に限り免除されることになっている中、両陣営は当日に170ポンド(77.1kg)を上限とする特別ルールの契約を交わしていた。アルバレスは500gアンダーの76.6kgと無事にパスをしていたが、ジェイコブスは78.8kgと1.7kgの体重超過。確信的な体重オーバーで、より優位な状態で試合に臨むことを選んだジェイコブスには罰金100万ドル(約1億1100万円)が課されることとなった。果たして試合ではどのような影響を及ぼしたのかーー。
アルバレスが判定で王座統一
静かな立ち上がりをみせる両選手、序盤は身長で9cm上回るジェイコブスが距離を取ってジャブを出しながらスイッチを織り交ぜていった。対するアルバレスはプレッシャーをかけコンビネーションからボディを攻めていく。アルバレスが手数と的確な攻撃で僅差リードする印象の中盤で、ジェイコブスもジャブからロープに追い込み連打をまとめた。大きな山場を迎えることなく迎えた終盤はともに一進一退の攻防をみせ試合は終了。ポイントの振り分けが難しいラウンドが多かった中で、判定の結果は3-0(115-113×2、116-112)でアルバレスの勝利となった。WBAスーパー、WBC王座の初防衛に成功するとともにIBFタイトルも獲得したアルバレスの戦績は55戦52勝(35KO)1敗2分、全ラウンドを通じて僅差で敗れたジェイコブスは38戦35勝(29KO)3敗となった。