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[試合後談話]2019.4.27

多田悦子が世界へ王手をかけた一戦

 前WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級王者の多田悦子(真正)が27日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「REAL SPRITS.63」のセミファイナルに出場。OPBF女子シルバーミニマム級王者のカニャラット・ヨーハンゴー(タイ)とWBC(世界ボクシング評議会)女子世界ミニフライ級挑戦者決定戦を行った。4団体制覇を目指すべくWBO王座を返上した多田はタイの新鋭に力の差を見せつけることができたのか――。
多田が圧勝した
 初回からサウスポー多田が積極的な攻撃でカニャラットに迫ると左ストレートをヒット。圧力に押されたカニャラットはロープを背負い守勢を強いられた。4回終了時の公開採点をフルマークで折り返した多田は、6回にワンツーでダウンを奪うと7回に右フックで腰を沈めさせレフェリーストップを呼び込んだ。
スリリングな試合をしていきたい
 格の違いを見せた多田だが控室では笑顔は見られなかった。「右のショートで倒したかったが、距離が遠くて雑になってしまった」と反省の弁を述べた。挑戦権を獲得した多田は、「ドイツにいるWBC王者はめちゃめちゃ強い。勝つか負けるかわからない、お客さんが見たい、リスクのある試合をしていきたい」と抱負を口にした。
まだ戦えたとカニャラット
 一方、なすすべなく敗れたカニャラットは、「もっと戦えたのにレフェリーに止められた。タダのパンチは見えていた。これから攻めていくところだったのにストップされた」と不満顔だった。
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