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[発表会見]2019.4.25

村田諒太が大阪でリマッチ!

 前WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者で同級3位の村田諒太(33=帝拳)が25日、都内のホテルで会見を開き次戦を発表した。村田は7月12日(金)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で王者のロブ・ブラント(28=米)に挑戦する。
 多くの報道陣を前にマイクを握った村田は、「負けた時はこれ以上ボクシングをすることはないと思った時期もあったが、人生を振り返った時に最後の試合がこれでいいのかと思った。これが最後の試合になるのか?それとも村田をもっと見たいと思ってもらえるのか、ジャッジメントされる試合だと思っている」と神妙な面持ちで覚悟を口にした。
リングの上ですべてを見せる
 再起戦でベルトを取り戻すチャンスを得た村田は、「ここで負けるようなら価値はないと思う。こんなチャンスをもらって結果を残せなかったらそこまで。これが最後かもしれないと思うと1日1日を非常に充実して過ごせている。勝ちたいし倒したい」とリベンジを誓った。
前回とは違うファイトをする
 「情けない試合で目を背けたくなるが何度か見た」と昨年10月の映像を見た村田は、「ガードを上げて前に出るだけだとポコポコ打たれて逃げられるだけ。足がついてこないのに上半身だけで打っていた。下半身を使った基本的なことができていなかったので、しっかり作った上で踏み込みを鋭くして打ち込む」と修正点を挙げた。
   いつもより早い段階でスパーリングパートナーが来日し、近日中にスパーリングを開始し決戦に備える。
時折笑顔を見せていた
 これが初来日のブラントは、「日本で再戦が決まったというのは、村田選手にとってサポートされる中での試合となるので、私にとってより大きなチャレンジになる。リターンマッチはあると思っていた。前回は私のホームで挑戦させてくれたので、今回は彼のホームで戦うのは当然なこと」とチャンピオンとしてのプライドを見せると、「エキサイティングな気持ちだが、村田よりプレッシャーを感じていないので、初戦と同じような内容で同じような結果を見せる」と返り討ちに自信を示した。
密度の高い試合をする
 27戦目で初のリマッチを行うブラントは、「ファンを楽しませた上でパンチの質を高めて前回と同じくらいか、少し多く手数を出していく。ファンに愛される、エキサイティングな試合をして勝利する」と必勝宣言した。
7月の大阪で運命のゴング!
 ブラントは今年2月に地元ミネソタ州でカーサン・ベイサングロフ(ロシア)に11回TKO勝ちで初防衛に成功しており、これが2度目の防衛戦となる。試合映像を見た村田は、「自分との試合で足を使ったボクシングで距離を取るボクシングを掴んでいるなと思った。今度の試合も足を使ってくると思う」と警戒した。
 今回、初めて大阪のリングに立つ村田。1999年8月に大阪ドームで行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチ、ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)対辰吉丈一郎(大阪帝拳)戦で初めて会場でボクシング観戦をした思い出の地で再び王座に返り咲く。

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