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WBO(世界ボクシング機構)ライト級7位の荒川仁人(37=ワタナベ)が明日20日、ウクライナ・キエフスポーツ宮殿で、WBOインターナショナル同級王者でWBO同級11位のデニス・ベリンチク(30=ウクライナ)に挑戦する。その前日計量が現地で行われ、荒川がリミットを200g下回る61.0kg、ベリンチクが60.8kgで一発パスした。
キエフの美しい街並みをバックに
日本人選手にとって珍しくはなくなった海外進出だが、その道を6年前に開拓したのが荒川。敗れはしたが、13年に米国でWBC世界ライト級暫定王座決定戦、14年にはWBC同級挑戦者決定戦でラスベガスのリングに立った。国内で再起後は、挑戦者決定戦を経て16年に日本同級王座に返り咲き、17年にはWBOアジアパシフィック王座を獲得。2度目の防衛をはたした後にアジア王座を返上し、世界への足がかりを掴む試合を待ち続けた。
現地メディアも注目
相手はロンドン五輪銀メダリストで、15年のプロデビューからここまで10戦全勝7KOをマークするウクライナのホープだが、キャリア15年目の荒川は、「アマチュアエリートのパンチをどれだけ芯でもらわないか。長くボクシングをしてきた僕が世界に通用するのは打たれ強さとメンタル。たたでは転ばない。噛みつきにいきますよ」と出発前に話している。かつて本場のリングで観客を驚かせたサムライ魂をウクライナでも存分に発揮してもらいたい。