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[試合後会見]2019.4.18

2本のベルトをまとめたのは?

 日本バンタム級正規王者の齊藤裕太(31=花形)と暫定王者の木村隼人(29=ワタナベ)が17日に後楽園ホールで開催された「DANGAN222」のメインイベントで王座統一戦に臨んだ。中間距離でワンツーを打ち込み序盤から激しい打撃戦を繰り広げた。
齊藤が王座統一に成功
 2回、木村が左を軸にワンツーを打ち込めば、齊藤も押し負けることなく回転のある連打で対抗。木村は左目下が腫れ出した。3回、齊藤はショートアッパーを効果的に使いペースを掌握。視界がふさがってきた木村は4回に回転を上げ反撃にかかると、齊藤も負けじと打ち合いに応じ盛り上がりを見せた。5回、総力戦の中、齊藤が有効打を決めて連打で攻勢。最後は木村陣営からタオルが投入された。
調子が良かったので負ける気はしなかった
 ベルトを守った齊藤は、「練習してきたボディ打ちからの左右アッパーがよく当たった。相手が攻めてきてくれたので理想の展開だった。勝ててホッとしている」。「会長が日本ボクシング協会長になったので負けるわけにはいかなかった。祝うことができて良かった」と喜びに浸った。
 今大会の主催者「DANGAN」が7月23日から行う優勝賞金100万円の山中慎介バンタム級トーナメント(仮)への出場を問われた齊藤は、「自分は常に崖っぷちの状態なので強い相手と戦っていきたい」と話すと、会長が承諾したらと前置きした上で「個人的には出たいと思う」と出場に意欲を示した。
初回から攻撃に行く作戦だった
 一方、控え室で腫れ上がった両目をアイシングしながら会見に応じた木村は、「中間距離でダメージを与え、そこから足を使おうと考えていたが、その矢先にバッティングで目が塞がった。残念です」と痛々しい顔で精一杯の笑顔を見せた。齊籐のパンチは想定の範囲内で、効かされてはいなかったが、「最後はほとんど見えていなかった。見えなくなる前に倒そうと思ったが仕方ない。(見えなくなる)最後までやらせてくれたので、そこに悔いはない」と言葉を絞り出した。
鈴木悠介(三迫)
 この試合を観戦した日本同級1位でこの日のセミファイナルで勝利した鈴木悠介(30=三迫)は、「木村選手は打ち合いに付き合ってしまった。フレームが違うので馬力の差が出た。あの角度のアッパーには警戒したい」と感想を語り、齊藤と3ヶ月以内に義務づけられる指名試合に闘志を燃やした。
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