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[前日計量]2019.4.5

チャンカン屈指の好カード!

 日本スーパーライト級タイトルマッチ、王者の細川バレンタイン(38=角海老宝石)vs同級1位の井上浩樹(26=大橋)の前日計量が5日に都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、細川がリミットの63.5kgを300g下回る63.2kgで、井上が63.4kgで一発パスした。チャンピオンカーニバル屈指の好カードと期待される試合は明日6日、後楽園ホール開催の「ダイナミックグローブ」のメインにセットされている。
フェイスオフに耐えられず
 計量後、取材陣の要望に応え向かい合った二人だが、3年前のスパーリングで親交を深めてきただけに、3秒とたたずに噴き出す始末。「細川さんは以前と変わらず優しい人でフェイスオフは無理」と苦笑した井上だが、「チャンピオンになって、あの時から強くなっているはず。15cmの身長差はあるが、踏み込み次第でどうにでもなるので、アドバンテージにはならない。懐に入らせないことが大事」と警戒した。
井上に期待をかける大橋秀行会長と
 その上で12戦全勝(10KO)の最強挑戦者は、デビューから3年4ヶ月、13戦目での初のタイトル戦に向け「やってきたことをやるだけ。普段と変わらないが勝ちたい気持ちはいつもより強い。好カードにふさわしい試合にする」と闘志を燃やした。
普通に打ったら届かないと細川
 一方、ナチュラルウェイトで秤を降りた細川は、サウスポー井上を迎えるにあたり「強い、でかい。普通に打ったら届かないので、やることは決まっている」と話し、「体調も良さそうで蓋を開けてみないと分からないが、僕は本気で勝とうと思っているので、やれることはすべてやってきた」と3度目の防衛に向け決意した。
人生を全力投球
 昨年、大手外資系企業を退職しボクシング一筋の生活を送ってきた細川だが、今年1月になって不動産関係の会社を起業し、現在は宅建の資格を取得するため2部練習の合間を縫って勉強に励んでいる。「やれることは全部やればいい。挑戦しない理由がない。充実した毎日に幸せを噛みしめている」。才気にあふれる38歳は、全力投球で人生を謳歌する。

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