試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
日本ミニマム級王者の小野心(36=ワタナベ)が12日、後楽園ホールで開催された「DANGAN220」のセミファイナルに登場。挑戦者で同級1位の田中教仁(33=三迫)を相手に2度目の防衛戦に臨んだ。超満員で膨れ上がった2019年国内最初のタイトル戦、勝利の女神が微笑んだのは――。
田中が王座を奪取
挑戦者の田中が飛び込んで右を伸ばしサウスポー小野に先制攻撃。続く回も右フックでぐらつかせポイントを奪った。3回、田中は鋭い踏み込みから右フックを合わせて先制のダウンをゲット。前半終了時の公開採点は49-45×3で挑戦者がリードした。流れを変えたい小野は接近戦でボディへの細かい連打を繰り出すが、田中は真っ向から応戦。7回、田中は回転力のある連打で攻勢をかけ、粘る小野にダメージを与えた。すると8回、田中がワンツー連打でなぎ倒すとレフェリーがノーカウントで試合を止めた。
過去最高に調子が良かった
3度目の正直でベルトを手にした田中は、「調子が良く心のバランスが取れていたので、しっかり集中したら相手の細かいフェイントが見えた。ポイントで勝っていたがここで逃げたらダメだと思い、自分でも驚くほど飛び込んでパンチを打つことができた」と満面の笑みを浮かべた。
会見に同席した鈴木啓太トレーナーは、「最後に決めたワンツー連打はずっと練習していたパンチ。ホッとしたのが一番。本当にうれしい」と指導者としての初戴冠に白い歯を見せた。
会見に同席した鈴木啓太トレーナーは、「最後に決めたワンツー連打はずっと練習していたパンチ。ホッとしたのが一番。本当にうれしい」と指導者としての初戴冠に白い歯を見せた。
自分が弱かった
一方、2度目の防衛に失敗した小野は、「自分としてはまだ戦えたが、2回倒されたのだから仕方がない。動いて後半勝負に持ち込みたかったが、相手の右をもらってしまった。これからのことはゆっくりと考えたい」と肩を落とした。
高橋悠斗(K&W)
試合を観戦した日本同級2位の高橋悠斗(K&W)は、「田中選手おめでとうございます! 田中選手も小野選手もスパーリングをさせていただいたことがあり、2人ともオーラがあって、優しくて強い尊敬する選手です。田中選手は以前、出稽古に行った際に俺が勝ったら悠斗くんと戦うよって言ってくれました。リベンジ(2017年2月に対戦し3回KO負けを喫した)も兼ねて挑戦させて下さい。お願いします!」と感想を口にし、挑戦者に名乗りを上げた。
採点表