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[非公開練習]2019.1.2

井上岳志と岡田博喜が10年ぶりにスパー!

 WBO(世界ボクシング機構)アジアパシフィック・スーパーウェルター級王者の井上岳志(ワールドスポーツ)とWBO同スーパーライト級王者の岡田博喜(角海老宝石)が2日、都内のジムで6ラウンドのスパーリングを行った。二人は駿台学園高等学校ボクシング部の同期で卒業後、実に10年ぶりの手合せとなった。
フィジカルで押した井上
 1月26日(日本時間27日)に米国ヒューストンで、31戦全勝(26KO)を誇るWBO世界同級王者のハイメ・ムンギア(メキシコ)への挑戦を予定している井上は、左ジャブから持ち前のフィジカルとパワーで押し込んではボディを削り、岡田を苦しめた。
頭がこすれるほどのプレス
 岡田も2階級上の相手に腰を落として踏ん張り、ワンツーを打ち込んでは素早くサイドに動き、ジャブの速射砲で対抗。膝を柔らかく使った井上のディフェンスは硬く、なかなか正面からのパンチは入らなかったが、ギリギリまで誘い込んではガードの隙間を狙い左ボディ、アッパーと多彩なブローを打ち分けた。
187cmの森脇とも3R
 続けて井上は、東京オリンピック出場の期待がかかる全日本2連覇の森脇唯人(法政大学)と3ラウンドのスパーを消化。1ヵ月を切った世界戦に向け、充実した練習で汗を流した。
昨年9月に米国デビューを果たした岡田
 スパー終了後、自身も2月頃に米国進出第2戦を計画する岡田は、息を切らしながら「あのパワーを相手にするのはやはりしんどい。踏んばらなきゃいけないので足がパンパン」と大粒の汗を拭った。さらに井上の実力を評価した上で、「ムンギア相手にキレイなボクシングをしようとしてもダメ、それはいらない。駆け引きなしにもっとゴリゴリに攻め、音を上げさせなきゃ。右からの反動をつけた強烈な左フックがムンギアの得意な型。それを打つ前に距離を潰してほしい」とエールを贈った。
旧友の助言を受ける井上
 これに井上も「岡田が相手だから今日のようなボクシングをしたまで。ムンギアは僕のことを舐めきっていると聞くし、徹底的にくっついて体力を削ってやるつもり。世界を狙う位置にいる岡田に、いい形でバトンを渡したい。自分を信じてやり遂げる」と旧友に約束した。
 全階級を通じてとりわけ高い壁に挑戦する井上と、同じく激戦区で年内の世界挑戦を目指す岡田。ともに刺激しあい、高め合ってきた二人のチャレンジを大いに期待したい。

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