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[試合後会見]2018.12.9

中谷正義が北陸の強豪を迎えてV11戦

 OPBF東洋太平洋ライト級王者の中谷正義(29=井岡)が9日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館 第2競技場)で同級3位のハリケーン風太(31=カシミ)を迎えて11度目の防衛戦に臨んだ。3団体で世界ランク入りしている絶対王者の中谷と、34戦目で大きなチャンスを手にした風太。勝利の手が挙がったのは――。
中谷が11度目の防衛に成功
 開始から風太がペースを握るべくゴリゴリと前に出て攻めたが、中谷はジャブで迎え撃つとワンツー、右ボディを好打。打たれながらも猛然と襲いかかる風太だったが、中谷のパンチを浴びて2回に左まぶた、3回に右まぶたをカットした。中谷はジャブを軸にダメージを与えると風太の傷が深くなり試合終了となった。
世界に焦りはない
 王者の強さを見せてベルトを守った中谷は、「思っていたよりもジャブを効かせることができた。海外での世界戦の場合を考えると、今日みたいに前半からガンガン前に出てくる選手もいるので、良い経験になりました」と試合運び同様、冷静に試合を振り返った。防衛ロードをひた走る中谷は、「防衛したことは嬉しいが、これからもひとつ一つ勝っていくだけ。これからが世界で戦っていけるスタートだと思う」とコメント。
 メインイベンターとしての役割を果たした中谷は、「今日は井岡ジムで負けた選手もいるので、良かったという感じにはなりませんが、来年もジムを盛り上げていきますのでよろしくお願いします」と語り会見を締めた。
井岡一法会長
 会見に同席した井岡一法会長は、「相手が頭から来るのは想定内だったが、レフェリーはもう少し見て1点くらい減点せんとあかんな。まぁ、中谷が最後まで冷静でキャリアを感じさせた。来年は世界戦をさせてあげたいなぁ!」と感想を口にした。
自分の方がボクシングが若かった
 一方、ベルト奪取に闘志を燃やすも涙を飲んだ風太は、「コンディションも良かったし倒さないと勝てないと思ったので最初から攻めた。ボディへのパンチは当たったが、体重が乗っていなかった。相手はキャリアがあって上手かった。さすがチャンピオンです」と潔く王者を称えた。負傷しても冷静に戦えたことが収穫だと語ると、「これも神様がくれた修業。チャンスがあるならどこへでも行っても噛みついていきたい。まだまだこれからです!」と前を向いた。
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