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米国・ニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデン・シアターで8日(日本時間9日)、WBA(世界ボクシング協会)ライト級スーパー王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と、WBO(世界ボクシング機構)同級王者ホセ・ペドロサ(プエルトリコ)による同級王座統一戦が行われた。セミではWBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、王者アイザック・ドグボエ(ガーナ)が、WBO同級2位の挑戦者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)を相手にV2戦に臨んだ。
ダウンを2度奪いロマチェンコが判定で王座統一
初回、スイッチヒッターのWBO王者ペドロサは右構えでスタート。サウスポーのWBA王者ロマチェンコは静かな立ち上がりを見せた。3回、4回とロマチェンコは左ジャブや軽打で流れを掴むと、ペドロサは4回、左にスイッチして挽回を図る。中盤まで各ラウンド明確な差がないなか、ロマチェンコの技術が光る。一方、ペドロサも下がらず頭を振りながらパンチを出し何とか食い下がっていった。終盤、ロマチェンコはさらに回転のペースを早め、手数を増やすと徐々にペドロサを後退させた。そして迎えた11回、ロマチェンコが連打からボディを効かせてとうとう倒し、再開後に再度ボディで2度目のダウンを奪う。そして最終回、ロマチェンコの猛攻にペドロサは王者の意地で耐えゴングを聞いた。判定は119-107, 117-109x2の3-0でロマチェンコがライト級王座を統一した。ロマチェンコの戦績は13戦12勝(9KO)1敗、敗れ無冠となったペドロサは28戦26勝(12KO)2敗となった。
挑戦者ナバレッテが新王者に!
序盤、立ち上がりは硬さの見えた挑戦者ナバレッテだが2回、3回と進むにつれて攻撃的に前に出て調子を上げていく。王者ドグボエはそれにボディ攻撃で対抗した。中盤にはナバレッテがスムーズな動きでスウィッチし攻勢にでた。8回にはフックで反撃をみせるドグボエ、しかし左目の腫れが目立ちはじめ、10回の開始直後にはレフェリーのドクターチェックが入った。その後もスリップする場面やクリンチをみせるなど、ドグボエは辛うじてサバイブする展開。ナバラッテが最後まで攻め立てるなかで試合は終了。判定は3-0(115-113×1、116-112×2)でナバレッテの勝利となり新王者に輝いた。初のタイトル戦で世界のベルトを獲得したナバレッテの戦績は26戦25勝(22KO)1敗、初黒星となり、ベルトも失ったドグボエの戦績は23戦22勝(15KO)1敗となった。