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14戦無敗、OPBF東洋太平洋およびWBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級2冠王者の井上岳志(29=ワールドスポーツ)がいよいよ世界に打って出る! 5日に都内で会見が開かれ、WBO(世界ボクシング機構)同級3位の井上は1月26日(日本時間27日)、米国テキサス州ヒューストン(未定)でWBO同級王者のハイメ・ムンギア(22=メキシコ)に挑戦することが発表された。
ムンギアはリアムとの初防衛戦でもダウンを奪った強打者
井上は今年4月に野中悠樹(井岡弘樹)とIBF同級2位決定戦を行い判定勝ちを収めたが、1位ジュリアン・ウィリアムス(米)との挑戦者決定戦が二転三転したため、ターゲットをIBFからWBOに変更。31戦31勝(26KO)のムンギアに挑むことになった。
ムンギアのノックアウトシーンが流れた
ムンギアは今年5月に前王者のサダム・アリ(米)に挑み、4回TKO勝ちで王座を獲得。7月に1位のリアム・スミス(英)を判定勝ちで、9月には3位のブランドン・クック(カナダ)を3回TKOで退け、2度の防衛に成功した。この3戦で世界的に評価を上げ、現在は母国のスター、世界2階級制覇王者サウル"カネロ"アルバレスの後継者としての呼び声も高い。
まとわりつくようなボクシングで攻めていきたい
会見では、ムンギアのノックアウトシーンが映像で流され、取材陣はその破壊力に改めて驚かされたが、井上を直接指導する斎田竜也会長は、「ムンギアはパンチがあって荒々しいファイターだが、井上もスピードとフィジカル、パワーでは負けていない。来たところにカウンターを合わせ、懐に入っては"女郎蜘蛛"のようにいやらしいボクシングをしていきたい。まだ若くムラのあるムンギアからベルトを獲りにいく」と期待を寄せた。
この8ヵ月でかなりの成長を実感
続けてプロ5年目、15戦目で世界に初アタックする井上は、「IBF1位との決定戦を10月頃まで想定して練習をしてきたので、いきなり世界が決まっても動揺はない。プロになって世界を目指すからには、メイウェザーやパッキャオのような化け物に挑むことを想像していたが、ムンギアはそこまでの選手じゃない。気後れすることはない」と言い切り、"女郎蜘蛛"のネーミングセンスに苦笑いを浮かべながらも、「(自分は)今までムンギアが戦ってきた相手とは距離が違う。会長と練習してきた右のカウンターは当たる。期待してください」と自信を示した。
この先は自分の力次第!
井上は4月の試合以降、斎田会長との毎日12ラウンドのミット打ちに加え、週2〜3で平均8ラウンド以上のスパーリングをこなし、ここまで200ラウンド以上を消化。この8ヵ月でかなりの成長を実感したという井上は、さらにムンギア対策としてこれから年末年始返上で追い込み、年明けも7日からスパーリングを予定している。
「命を削ってでも獲りたい」と話す斎田会長に井上も、「夢にまで見た世界戦。これまでは負ける不安もあったが、今はワクワクしている。ここまでは斎田会長や後援者の方に道を拓いてもらったが、この先は自分の力が問われる。人から無理だと言われても必ずやり遂げる。そこに意味がある」と決意した。
「命を削ってでも獲りたい」と話す斎田会長に井上も、「夢にまで見た世界戦。これまでは負ける不安もあったが、今はワクワクしている。ここまでは斎田会長や後援者の方に道を拓いてもらったが、この先は自分の力が問われる。人から無理だと言われても必ずやり遂げる。そこに意味がある」と決意した。