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[海外ニュース]2018.10.15

今週の海外注目試合

 今週は海外でも注目の試合が目白押し! その中でも今回は10月20日(日本時間21日)に米国・東海岸で行われる2つの世界戦をピックアップする。同日、米国・マサチューセッツ州ボストンのTDガーデンで開催されるのは、WBO同級1位デミトリアス・アンドレイド(米国)vsWBO同級2位ウォルター・カウトンドクワ(ナミビア)のWBO(世界ボクシング機構)ミドル級王座決定戦。そして米国フロリダ・オーランドではWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)準々決勝でもあるIBF(国際ボクシング連盟)世界バンタム級タイトルマッチ。王者のエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)がIBF同級3位ジェイソン・モロニー(オーストラリア)を相手に初防衛戦を行う。
WBOミドル級は正規王座決定戦に
 王者のビリー・ジョー・サンダース(英国)がVADA(ボランティア反ドーピング機構)によるドーピング検査で陽性反応を示し、開催地コミッションからライセンスが降りなかったことで試合が中止となったWBOミドル級王座。その後、同級1位のアンドレイドと2位のカウトンドクワの間で暫定戦が決定、サンダースが王座を放棄したことで正規王座決定戦へ昇格した。昨年3月に敵地ドイツでSウェルター級の世界王座を獲得したアンドレイド。今後の活躍が期待された中、当時のプロモーターとの確執により同年10月の判定勝利が最後試合となっている。対する33歳のカウトンドクワは今回が世界初挑戦。ここまで17戦全勝(16KO)と脅威の数字を残しているが、自国から出た試合は1度しかなく米国での知名度は皆無、不気味な挑戦者と言えるだろう。また同日は西のラスベガスで日本のWBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(帝拳)もV2戦を行うため、米国では東西ミドル級世界戦線に注目が集まりそうだ。
WBSS準決勝、井上注目のロドリゲスが登場!
 今月7日にWBAバンタム級王者の井上尚弥(大橋)が70秒でKO勝利し、先週14日にはWBO同級王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)が判定勝ちを収め、WBSSシーズン2のバンタム級が動き出す中、井上の対抗馬が今週末登場。IBF同級王者のロドリゲスがプエルトリカンが多く住む米国・オーランドで初防衛戦を行う。対するモロニーは今回が初の世界挑戦となる。攻守のバランスが良く、パワーとスピードとも穴のない若き王者の絶対優位は動かないが、モロニーもここまで17戦全勝14KOと決して侮ることのできないレコードを残している。当日は井上も現地観戦を予定しており、そのことも日本のみならず、米国ボクシングファンの話題となりそうだ。

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