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[会見]2018.10.5

WBSSまであと2日、井上尚弥「自分に期待している」

 世界最強を決めるトーナメント、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)シーズン2準々決勝として開催される、WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王座戦、王者の井上尚弥(大橋)対元WBAスーパー王者ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)および、WBA・Sライト級王座戦、王者キリル・レリク(ベラルーシ)対同級1位エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)の会見が5日、都内のホテルで行われた。
試合は10月7日(日)に横浜アリーナで開催され、当日午後8時からフジテレビ系列で全国生放送される。
海外向けの会見も行われた
 日本開催となったバンタム級とSライト級のWBSS初戦だけに、海外メディアも多く駆けつけ、その注目の高さを実感させた。
 会見の冒頭にはWBSSプロモーターのカレ・ザワーランド氏がアジアで初のWBSS開催を喜び、「日本のファンがどのような反応をするのか楽しみ」と期待。「バンタム級は井上のパワーとパヤノの経験値の勝負となる。Sライト級はレリクが優勢と出ているが、トロヤノフスキーのKO率を考えるとエキサイティングな試合になる」と予想し、井上を含めた4選手の健闘を祈った。
井上の名前をより高めたい
 続いてマイクを取った井上は「コンディションは過去最高。自分が望んでいた大会でバンタム級最強を目指す」と切り出し、パヤノについては「一癖も二癖もある実力者。そこを警戒しつつ、自分のボクシングで戦いたい」とコメント。自信たっぷりに「いつも以上のパフォーマンス、試合内容で井上を世界にアピールする。自分でも期待しているし、(WBSSを)楽しみたい」と2日後を心待ちにした。
アリトロフィーは私が獲る!
 対し、かつてWBC世界同級王者の山中慎介氏が統一戦を熱望した、バンタム級の大物も仕上がりの良さを強調。日本が誇る怪物王者を「素晴らしい選手」と評価した上で、「マシンのようなファイトで好戦的に、明確に結果が分かるように戦う。日本には勝つために来たし、WBSSを制して私がモハメド・アリ・トロフィーを獲る」と意気込んだ。
Sライト級のトロヤノフスキーとレリク(右)
 また、WBSS・Sライト級初戦と同時に初防衛戦に臨むレリクは、落ち着いた様子で「ハードパンチャー対決とされているが、より強烈なパンチを繰り出すのはどちらか見てほしい。WBSSは私の大きな目標だし、勝ち抜くために一戦一戦を頑張りたい」と語った。
 一方、元IBF同級王者でKO率85%を誇るトロヤノフスキーも「この試合で自分の力を示す。日曜日を自分のものにする」と勝利を誓った。
趣向を凝らしたWBSSを楽しみにしてほしいとザワーランド氏
 最後にザワーランド氏は、「引き分けた場合は4人目のジャッジが加わり採点をつけ、可能な限りフェアに行う。準決勝は4試合の結果が出てから決まるだろう。(優勝賞金は?)数百万ドルとだけ答えたい」とつけ加え、「今回の大会は日本以外でも120ヵ国以上で生中継される。どのようなセットと演出でイベントを盛り上げるのか、楽しみにしていてほしい」と日本のファンにメッセージを送った。

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