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IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級タイトルマッチ、王者ジェルウィン・アンカハス(26=比)対挑戦者同級1位ジョナス・スルタン(26=比)の12回戦は26日(日本時間27日)、米国カリフォルニア州フレズノのセーブマート・センターで行われる。93年ぶりとなるフィリピン人同士の世界戦を前に、5度目の防衛を狙うアンカハスは「私たちは歴史をつくることになる」と話している。
サウスポーのアンカハスは16年9月に王座を獲得すると、マカオ(中国特別行政区)、オーストラリア、英国、米国と4度の防衛を異国で行い、すべてKO(TKO)で片づけてきた。直近の16戦は全勝(15KO)と手のつけられない強さをみせている。今回も5対1のオッズで有利とみられている。31戦29勝(20KO)1敗1分。そのアンカハスは会見で「私の目的は皆さんを楽しませること。ここには私のファンもいるしフィリピンのコミュニティもある。私は多くの犠牲を払ってきたが、夢が実現することになった。もちろん勝つ自信はあるが、スルタンは同じフィリピン人だしハングリーなので過信はしていない。彼と一緒に大舞台に立てることを光栄に思う」と話した。
挑戦者のスルタンは15年11月の初来日試合では翁長吾央(大橋)に10回判定負けを喫したが、その後は5連勝(4KO)を収めている。昨年9月に元世界王者ジョンリエル・カシメロ(比)に勝って指名挑戦権を手に入れた。17戦14勝(9KO)3敗。こちらは「フィリピンの歴史に残る試合に出場できることを誇りに思う。これは人生の夢でもある。アンカハスはスピードとパワーを兼ね備えた優れた選手なので、この試合に向けて懸命にトレーニングしてきたし、策もある」と意気込みを口にした。
この日はダブルメインとして、同じ階級のWBA(世界ボクシング協会)王者カリド・ヤファイ(英)も出場し、ダビド・カルモナ(メキシコ)を相手に3度目の防衛戦を行うことになっている。2試合の勝者同士が秋に統一戦を行うプランが進行しているが、プロモーターが理想とするアンカハス対ヤファイというカードになるのかどうか。26日のダブル世界戦に要注目だ。