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WBC(世界ボクシング評議会)ライトヘビー級タイトルマッチ、王者アドニス・スティーブンソン(40=ハイチ/カナダ)対元WBCスーパーミドル級、WBA(世界ボクシング協会)ライトヘビー級王者バドゥ・ジャック(34=スウェーデン/米)の12回戦は19日(日本時間20日)、カナダのトロントで行われた。「スーパーマン」というニックネームを持つサウスポーのスティーブンが9度目の防衛を果たしたのか、それともジャックが三個目の王座を獲得したのか。
△アドニス・スティーブンソン(ハイチ/カナダ)
12回引き分け
△バドゥ・ジャック(スウェーデン/米)
試合当日になって王者有利ながら12対11までオッズが接近したカードだけに、実際の試合も競った内容になった。先手を取ったのは8割のKO率を誇るサウスポーのスティーブンソンだった。積極的に圧力をかけ、元2階級制覇王者を後退させたが、なかなかダメージを与えるほどのパンチはヒットできない。ジャックはリスクの高い前半は自重し、後半勝負と判断したようだ。事実、6回までガードを固めて攻撃をセーブしたため後手を踏んでいた。しかし、ジャックは7回から反撃を開始。右ストレートを繰り出して王者を慌てさせ、ボディにもパンチを打ち分ける。前半に飛ばしたスティーブンソンは明らかにペースダウンしたが、それでも左強打を繰り出して挑戦者を脅かす。終盤はスタミナ切れの様子だったスティーブンソンだが、ジャックも攻めきれずに試合終了のゴングを聞くことになった。採点はジャッジひとりが115対113でジャックを支持したが、残る二者が114対114と採点したため引き分けになった。辛うじて9度目の防衛を果たしたスティーブンソンは31戦29勝(24KO)1敗1分、ジャックは26戦22勝(13KO)1敗3分。
前座にはWBCヘビー級11位のオスカル・リバス(コロンビア/カナダ)が出場し、エルベ・ユボー(ベルギー)を相手に10回判定勝ちを収め、NABF北米同級王座の初防衛戦に成功した。アマチュア時代、08年北京五輪スーパーヘビー級初戦でクブラト・プーレフ(ブルガリア)に勝って8強入りした実績を持つリバスは24戦全勝(17KO)、ユボーは32戦29勝(14KO)3敗。