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5日に米国カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターでバーネス・マーティロスヤン(32=アルメニア/米)に2回KO勝ちを収め、通算20度目の防衛を果たしたミドル級のWBA(世界ボクシング協会)スーパー、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)王者ゲンナディ・ゴロフキン(36=カザフスタン/米)のプロモーター、トム・ローフラー氏がスーパー王者の今後について、「村田諒太(32=帝拳 WBAレギュラー王者)との対戦も選択肢のひとつ」と話している。
これは専門サイト「ボクシングシーン」が報じているもので、ローフラー氏は「ゴロフキンには多くの選択肢がある」と前置きしたうえで、「村田は日本で人気があり集客能力もある。テレビの数字(視聴率)も高いと聞いている。彼はWBAが指名する相手でもある。実現すれば大きなイベントになるだろう」と話している。また、同サイトはローフラー氏とトップランク社のボブ・アラム・プロモーターが日本で戦うための交渉を始めているとも報じている。
これとは別に、ESPNの電子情報サイトは「ゴロフキンがサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)以外の選手と戦うとしたら」と仮定して、ダン・ラファエル記者が独断で候補を6人挙げている。そのトップはWBC暫定王者ジャモール・チャーロ(米)で、次いでWBO(世界ボクシング機構)王者のビリー・ジョー・サンダース(英)、IBF1位のセルゲイ・デレビャンチェンコ(露/ウクライナ/米)、元WBA王者ダニエル・ジェイコブス(米)が続く。そして5番目に村田の名前が出てくる。ちなみに6番目には元スーパーウェルター級王者のサウスポー、デメトリアス・アンドレイド(米)が入っている。
5日のマーティロスヤン戦後、リング上でインタビューを受けたゴロフキンの口から「ムラタ」の名前が出なかったことから、村田は「対戦相手としてピックアップされるよう次戦で頑張りたい」と話していた。そのV2戦は9月か10月に米国で行われることが確実視されている。ゴロフキンとの対戦を望んでいる村田にとって、相手陣営から候補のひとりとして名前が挙がったことは大きな前進といえよう。