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WBO(世界ボクシング機構)スーパーウェルター級4位のハイメ・ムンギア(21=メキシコ)が5月12日、米国ニューヨーク州ベローナのターニングストーン・リゾートカジノで同級王者サダム・アリ(29=米)に挑戦することになった。もともとアリは1位の元王者リアム・スミス(29=英)を相手に初防衛戦を行う予定だったが、皮膚炎に罹患したスミスが挑戦を辞退。陣営はスミスの代役を探していた。
スミスの挑戦辞退によってアリの初防衛戦は宙に浮いたかたちになったが、一方のムンギアにも、ドーピング違反でゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)への挑戦を見送ったサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)の代役を務める話が舞い込んでいた。しかし、ネバダ州アスレチック・コミッションがムンギアの実績不足を理由に挑戦を認めなかったため実現には至らなかった。それを受けムンギアは試合地がカリフォルニア州カーソンに移ったゴロフキンの通算V20戦(バーネス・マーティロスヤン戦)の前座に出場する方向で調整に入っていた。そんなタイミングでスミスがアリへの挑戦を辞退したわけだ。昨年12月、12対1のオッズをひっくり返して王座についたアリは27戦26勝(14KO)1敗。ムンギアは28戦全勝(24KO)。
この日はダブルメインとしてレイ・バルガス(メキシコ)対アザト・ホバネシャン(アルメニア/米)のWBC(世界ボクシング評議会)スーパーバンタム級タイトルマッチも組まれている。3度目の防衛を目指す王者バルガスは31戦全勝(22KO)、16戦14勝(11KO)2敗。