村田諒太 倒そうとすれば邪念が出る

　いよいよ明日に迫った、WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(31=帝拳)が同級8位エマヌエール・ブランダムラ(38=伊)を迎えての初防衛戦。その前日計量が都内のホテルで行われ、多くの報道陣が見守るなか、まずは村田が計量に臨んだ。
試合は横浜アリーナで開催され、当日19時57分からフジテレビ系列で全国生中継される。

　慎重に秤に乗った村田は、規定体重の72.5�sをちょうどでクリアすると、ホッとした表情を見せガッツポーズ。続いてブランダムラは200gアンダーの72.3�sでパスし、両者とも一回で計量を終えた。

　計量後の囲み取材に応じた村田は、「いつもと変わりなく仕上げることができた。15戦目なのでそれなりに慣れました」と笑顔を見せ、この後はすっぽんスープとパスタ、夜はうなぎを食べてリカバリーに努めると話した。

　秤の前で向き合った挑戦者については、「良い体をしているが、フレームは僕の方が上。強いパンチを打って前に出るだけだが、倒そうと焦らないこと。(欲をかくと)邪念が出る」と気を引き締めた。

　また、アメリカで村田をプロモートするトップランク社のボブ・アラムCEOが昨日の調印式後に明かした、東京ドームでのミドル級3団体統一王者ゲンナディ・ゴロフキン(36=カザフスタン/米)との対戦プランについて感想を問われたが、「いいんじゃないですか。実現すれば日本のボクシング界が盛り上がる」とだけコメントを残し、明日の本番に向け集中力を高めていた。

■計量結果
WBA世界ミドル級王座戦
王者 村田諒太
体重:72.5kg
体温:36.6℃
脈拍:66/min
血圧:136/80mm/Hg

挑戦者 エマヌエール・ブランダムラ
体重:72.3kg
体温:36.6℃
脈拍:76/min
血圧:133/64mm/Hg