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ミドル級のWBA(世界ボクシング協会)スーパー王座、WBC(世界ボクシング評議会)王座、IBF(国際ボクシング連盟)王座を持つゲンナディ・ゴロフキン(36=カザフスタン/米)は5月5日(日本時間6日)、米国カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで通算20度目の防衛戦を予定しているが、試合前1ヵ月を切った時点でも相手が決まっていない。イベントを強行することができるのか、それとも中止に追い込まれるのか。
現状では1階級下のスーパーウェルター級でWBC1位にランクされるバーネス・マーティロスヤン(アルメニア/米)が最有力候補として挙がっており、契約間近とも伝えられる。40戦36勝(21KO)3敗1分のマーティロスヤンは16年5月にエリスランディ・ララ(キューバ/米)の持つWBAスーパーウェルター級スーパー王座に挑んで12回判定負けを喫したが、そのあとは2年近いブランクが続いている。
こうしたなかIBFの指名挑戦権を持つセルゲイ・デレビャンチェンコ(露/ウクライナ/米)陣営はゴロフキンに対戦要求を出しており、挑戦を受けることができないのならば王座を剥奪するよう統括団体に迫っている。4団体の王座を統一することが悲願となっているゴロフキンにとっては難しい判断を迫られている状況といえる。
ゴロフキンのプロモートを担当するトム・ローフラー氏とデレビャンチェンコ側のルー・ディベラ・プロモーターはビジネス・パートナーでもあるが、それはそれ、これはこれと容赦はないようだ。IBF王座を諦めてマーティロスヤンと対戦するのか、それとも急転直下でデレビャンチェンコ戦に舵を切るのか、はたまたイベントそのものが中止になるのか――ゴロフキン陣営はどんな判断をするのだろうか。