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[試合後会見]2018.4.7

日本フェザー級王座戦 激闘の末に…

 日本フェザー級タイトルマッチ、王者大橋健典(28=角海老宝石)対同級1位源大輝(27=ワタナベ)が7日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ/SLUGFEST.3」のメインイベントで行われた。ハードパンチャー同士による一戦は、挑戦者の源がジャブから右を伸ばし先制攻撃を仕掛けた。
源がベルトを奪取した
 2回になると源がプレスをかけて左ボディをヒット。ラウンド終盤には左フックでぐらつかせた。ペースを取られた大橋はジャブから立て直しを図るが、源のワンツーを浴びてバランスを崩した。4回、大橋が左右フックを繰り出せば源も右フックを返し一歩も引かない打撃戦へ突入。前半終了時の公開採点は49-46×2、50-44×1で源がリードした。6回もスリリングな展開となるが、源の有効打が勝ると右ストレートの連打でダウン寸前まで追い込んだ。7回、源は距離を詰めて右でダメージを与えるとレフェリーは抱きかかえた。
強い相手と戦いたい
 2度目の挑戦で戴冠した源だが「初回が終わった時点でイケると思い油断してしまった。そこがまだまだ甘いところ。試合が終わるまで勝負だということを実感した」とまずは反省の弁を述べた。石原雄太トレーナーとの大橋対策が実を結んだと語った源は「相手の右アッパーからの左フックは予想通りだったので致命打はもらわなかった」。「右ストレートをボディに打ったら声を出していたので効いたと思った」と試合を振り返った。
 一年前のこの日に母・礼子さんをガンで亡くし、昨年1月には2番目の兄である貴登さんを交通事故で失い辛い一年だった。「命日にタイトル戦が決まりこれは運命だなと思った。ベルトを獲るという約束を果たせて良かった」と有言実行したことに安堵の表情を浮かべた。
 これから防衛ロードを歩む源は「会長が決めた試合をやっていくが、ファンが面白いと思うカードをしていくのがプロボクサーだと思う。これからも強気にいきたい」と目を輝かせた。
再び王座を目指す
 控室に戻った大橋は、激闘の痕も激しく治療を終えた後に会見を開いた。「2回に右ストレートでダメージを負ったが、パンチは見えていたし、後のラウンドに引きずるほどではなかった。それでも思いのほかパンチが伸びてやりにくかった。途中採点を聞いてヤバいなと。7回から勝負をかけたが、パンチをまとめられ見栄えが悪かった」 。敗因を冷静に分析した大橋は、意外にさっぱりとした表情で「まだ改善の余地はある。ここからまた頑張りますよ」と再起を誓った。
阿部麗也(KG大和)
 この試合を観戦したIBF世界同級9位の阿部麗也(25=KG大和)は、「源選手の上下の打ち分けが上手く機能していたので、右ストレートが当たっていた。ただ、自分ならもらわないなと思った。最初は動きながらごまかしながら戦っていたが、最終的にはいつもの源選手の戦い方に戻っていた。強かったけどやったら勝てるなと思いました。試合後のインタビューで阿部君とやりたい!みたいなことを言っていましたが、是非ともお願いします。日本のベルトと僕の世界ランキングを賭けて勝負しましょう!」と感想を口にした。
採点表

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