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[試合後会見]2018.3.26

タフな挑戦者に手を焼いた五輪メダリスト

 OPBF東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(32=大橋)が26日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル63」のメインイベントで同級14位のグォン・ギョンミン(韓国)を迎えて2度目の防衛戦を行った。ロンドン五輪銅メダリストでここまで5戦全勝5KOの清水は、世界をアピールすることができたのか――。
ダイヤモンドレフトが炸裂!
 長身のサウスポー王者が右ジャブを散らしワンツー、ボディで攻め続けたが、タイトル初挑戦のグォンは予想以上に粘り、中盤までに清水の打ち疲れを誘う形となった。それでも左ストレート、右アッパーを効かせ続けた清水は、6回に左のカウンターでダウンを奪うと、8回にコーナーで連打を浴びせフィニッシュ。レフェリーストップを呼び込み、2度目の防衛に成功すると同時に、パーフェクト記録を6に伸ばした。
攻撃の幅を広げていきたい
 多くの報道陣に囲まれて会見に臨んだ清水は、「打っても効かないから諦めかけたが、コツコツ当てたらダメージが溜まっていくのが分かった。長いラウンドを戦ったがスタミナも問題なかった。攻められたがパンチはかすっただけなのでダメージはなかった」と手応えを感じていた。
 会見に同席した大橋秀行会長は「今日はジャブが当たって目の覚めるようなカウンターを見せたし、長いラウンドを戦うことを証明できて意味のある試合だった。チャンスがあれば世界へ行かせたい」とGOサインを出した。
最後まで粘りを見せた
 一方、清水の強打を耐え続けたグォンは、「強いチャンピオンだと分かっていたがそれ以上だった。長いラウンドを戦ったことのない選手なので、時間をかけて勝負をしようと考えていたが止められて残念。右アッパーは効いたが、まだ戦うことはできた」と肩を落としたが、また日本で試合がしたいかと問われ、「呼んでくれたらうれしい」と最後は笑顔を見せた。
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