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昨年10月にアッサン・エンダム(仏)とのダイレクトリマッチを7回終了TKOで制し、王座を獲得したWBA世界ミドル級チャンピオン村田諒太(32=帝拳)の初防衛戦が決定! 22日、大雪に見舞われた都内のホテルで会見が開かれ、4月15日(日)の横浜アリーナで欧州同級王者、WBA10位のエマヌエール・ブランダムラ(38=伊)を迎えることが発表された。試合の模様は当日、フジテレビ系列で全国中継される。
初防衛戦のプレッシャーはある
会見で村田は、世界チャンピオンになって3ヵ月、メディア出演などボクシング以外で多忙な日々を送ってきたが、この会見を機にスイッチを入れると笑顔で話し、「周りの扱いは変わったが、ハングリーさを失いことなく自分のボクシングを作り上げていきたい。プレッシャーはもちろんあるが、この先がある選手なのかが判断される初防衛戦に向け、しっかりと仕上げて必ず勝つ」と意気込んだ。
ベルトは初のお披露目
この日のために来日したブランダムラについて問われると「俳優かと思うぐらいハンサム。顔では勝てない」と笑いを誘い、「イタリアはアマチュアが強い印象を持っている。彼もベースはアマのテクニック系だと思う」とコメント。一筋縄でいく相手じゃないと警戒した。
高貴な試合をしようと挑戦者
続いて初来日の挑戦者は紳士的に感謝の言葉を述べると、「ボクシングを20年続けてきたが、今日が人生最高の日。今回の挑戦をボクサー人生の結晶にしたい」と思いを込めた。また、自身は仏教徒であると明かし、日本に来れたことに感動を覚えるとも話した。年齢的にこれがラストチャンスとなる38歳のブランダムラが競技をはじめたのは18歳の時。それまではサッカー、マーシャルアーツをしていたそうだ。出身はローマだが地域の環境は悪く、また、祖父母に育てられるなど家庭環境は複雑だったと話す。
30秒ほどにらみ合った両者
自身のスタイルについて問われると、「相手に合わせて戦術を取る"カメレオン"のような選手」と例え、村田のファイタースタイルとは噛み合うはずだと自信を示した。同席したプロモーターのクリスティアン・ケルキ氏は、ブランダムラの強みについて「これまで何度も不利だと言われてきた試合に勝ってきた。テクニックに優れ、駆け引きのできる勘にも長けた気持ちの強い選手。彼の経験と村田の勢いの戦いになるだろう」と予想した。
今日でスイッチが入ったと村田
会見後の撮影ではカメラマンの要望に応えにらみ合った二人だが、終了後は笑顔で握手をかわし健闘を誓い合った。先週まで沖縄で合宿を行っていた村田は、来週から再び沖縄に戻りキャンプを張る予定。昨年末に届いた自分の名前と顔が入ったチャンピオンベルトを手に、「一度たりとも渡したくはない」と決意の表情を見せた。