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2017年の大晦日、東京の大田区総合体育館で行われたトリプル世界戦から一夜明け、東京・五反田のワタナベジムでは、IBF世界ミニマム級王座の初防衛に成功した京口紘人(24=ワタナベ)とWBAとIBFの世界ライトフライ級王座の統一に成功し、WBAは防衛回数を7まで伸ばした田口良一(31=同)が会見を開き、両選手のみならずワタナベジムのタイトルホルダーたちの今後も語られた。
左から渡辺会長・田口・京口
「田口がもう1つ増やしてくれたので、ジムにはベルトが13本になりました」
達成感よりも可能性を感じるような口調でそう話したのは、会見で一番左に座った同ジムの渡辺均会長。新年に夢を持つように「次に田口が戦うのは4月か5月になると思う。そのときに京口の防衛戦のみならず、日本王者の船井龍一(スーパーフライ級)と久我勇作(スーパーバンタム級)にもチャンスを与えられれば」と続けた。
達成感よりも可能性を感じるような口調でそう話したのは、会見で一番左に座った同ジムの渡辺均会長。新年に夢を持つように「次に田口が戦うのは4月か5月になると思う。そのときに京口の防衛戦のみならず、日本王者の船井龍一(スーパーフライ級)と久我勇作(スーパーバンタム級)にもチャンスを与えられれば」と続けた。
次の刺客のバドラーも難敵!
田口の相手には元WBA世界ミニマム級スーパー王者のヘッキー・バドラー(南アフリカ共和国)が最有力で、2つになったベルトを両方かけることもできるという。ただ、いつまでも2団体統一の防衛戦を続けることは現実的ではないので、同会長は「新たに得たIBFのほうを返上する可能性が高い」と口にした。
激闘の翌日に笑顔を見せる田口
その最大の理由には、田口に防衛回数を日本最多記録(13回)以上増やす意識が芽生えているからだ。田口は「5回防衛したくらいから10回は意識してきた。ただ、バドラー選手はメリンド選手よりも危険な相手とも思っているので浮足立たないようにしたい」という。昨日の試合については「途中でペースを奪われそうになったときに、周りから檄を飛ばされなかったら、ズルズル行っていたと思う。自分の力では王座は統一できなかった」と苦しい精神戦だったことを認めた。
新年の感想が初々しいV1王者
“ローマン・ゴンサレスの後継者”、“往年の名王者アレクシス・アルゲリョの生前最後の愛弟子”などの前評判から危険な相手を思わせたカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)を一方的に攻め立てる8回TKOにくだした京口は「しとめるのに時間がかかったのはキャリア不足。今後も精進して、まずはミニマム級で敵なしといわれることから始めたい」と反省しながらも、ふいに幸福感に満ちた表情を見せ「それにしても世界チャンピオンとして年を越すってこんな気分なんや〜って感慨深くなりました」とも語った。気になったのは、右拳の人差し指と中指の付け根が大きく腫れていること。これについては「試合前から傷めていたのが悪化したけど深刻ではない。ただ、"3日から練習に来いよ!"と燃えているトレーナーからは、逃げきろうかな」と言って、笑いを誘う余裕を見せた。