井上尚弥 来年に向けて結果を出す!

　いよいよ明日30日に迫った「FUJI BOXING 2017ダブル世界タイトルマッチ」の前日計量が都内のホテルで行われ、WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王座7度目の防衛戦に臨む井上尚弥(24=大橋)と挑戦者で同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=仏)は規定体重の52.1kgを無事一発でクリアした。今年は念願のアメリカ遠征を成功させ、私生活では第一子が誕生したチャンピオンは、充実した一年に笑顔がこぼれた。

　この試合を最後にスーパーフライ級を卒業すると明言する井上は、リミットの52.1kgで秤を降りると「毎回々、この瞬間が一番ホッとする」と笑顔を見せ、「ここでつまづくわけにはいかない。この階級で少しやり残しはあるが、来年はバンタム級でやれるという楽しみもある」と気持ちを高めた。また、今年を振り返り「アメリカで試合ができたし、子どもも生まれて充実した年だった。明日、結果を出して良い一年だったと言いたい。今日、子どもが1ヶ月ぶりに帰ってくるので一緒に過ごして心をリラックスしたい」とパパの顔を見せた。

　一方、頭を使ったボクシングでアップセットを起こすと息巻く長身のボワイヨは、600gアンダーの51.5kgでパス。「いよいよだ。力がみなぎってきた」とコメントを残し、足早に会場を後にした。

■計量結果
WBO世界Sフライ級タイトルマッチ
王者 井上尚弥(大橋)
体重:52.1kg
体温:36.7℃
脈拍:73/min
血圧:127/87mm/Hg

挑戦者ヨアン・ボワイヨ(仏)
体重:51.5kg
体温:36.8℃
脈拍:73/min
血圧:114/72mm/Hg