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初来日の1位ジェイソン・パガラ(29=比)の体重超過により、3位の岡田博喜(28=角海老宝石)が勝った場合にのみベルトが与えられる変則マッチとなった19日のWBO(世界ボクシング機構)アジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦。パガラは義務づけられた当日17時の計量を65.3sでクリアし、試合は無事成立した。
会場となった後楽園ホールは、これから世界に打って出ようとする元日本同級王者の岡田の応援一色。岡田もその熱気に後押しされ、序盤から的確かつ力強いジャブで試合を支配し、元世界1位のパガラを苦しめた。
会場となった後楽園ホールは、これから世界に打って出ようとする元日本同級王者の岡田の応援一色。岡田もその熱気に後押しされ、序盤から的確かつ力強いジャブで試合を支配し、元世界1位のパガラを苦しめた。
終わってみれば岡田のワンサイド
強打で恐れられるパガラも時折カウンター狙いの左フック、右クロスで飛び込んだが、距離も掴んだ岡田にはまともに届かず。すると6回、連打を浴びコーナーを背にすると、ここで岡田の左アッパーが目に入ったのか、後ろを向くと首を振ってギブアップの意思表示。レフェリーは試合を止め、パガラの棄権による岡田のTKO勝ちが成立した。
世界への第一関門を突破!
2本目のベルトを手にした岡田はリング上のインタビューで「ホッとした」と安堵の息をもらし、「ここまで来たからには世界を目指す」とファンに力強く宣言。来年を勝負の年と位置づけた。
拍子抜けじゃないが正直弱かった
控室に戻り試合を振り返った岡田は、ウェイトオーバーのパガラに対し「ちゃんとしてこいよ」と不満を現にし、「確かにパンチはあって試合中もカウンターには注意したが、ボクシングは正直強くなかった」と切り捨てた。
逆に岡田は今回、減量を含めてすこぶる調子が良く、「引き出しも増えて久しぶりにボクシングを楽しめた。やってきたことが実っている」と笑顔も見せ、次はいよいよ世界が舞台と気を引き締めた。
逆に岡田は今回、減量を含めてすこぶる調子が良く、「引き出しも増えて久しぶりにボクシングを楽しめた。やってきたことが実っている」と笑顔も見せ、次はいよいよ世界が舞台と気を引き締めた。
来年中には世界まで辿り着く
これで世界ランクのアップが見込まれ、鈴木眞吾会長も「もう世界しかないでしょう」とGOサイン。現在空位のWBO王座に照準を絞り、挑戦者決定戦に割って入りたいと意欲を示した。
最後は棄権するしかなかったとパガラ
一方、戦績を44戦40勝(25KO)3敗1分としたパガラは、最後の場面で左アッパーが目に入り、効いたのと目に支障をきたしたのでギブアップしたと説明。岡田については「ジャブが鋭くスピードがあった。世界チャンピオンになると思う」と評価した。