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今年7月に北京・ロンドン五輪を連覇した中国の英雄であるゾウ・シミン(36=中国)を破り新チャンピオンに輝いたWBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(28=青木)が18日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。木村は大晦日に東京・大田区総合体育館で元WBC(世界ボクシング評議会)王者でWBO世界同級1位の五十嵐俊幸(33=帝拳)を相手に初防衛戦に臨む。試合の模様は当日の夜、TBS系列で全国中継される。
早く試合がしたい
サウスポーとの対戦は今回が3回目。デビュー戦で初回KOされている木村だが「300ラウンド以上のスパーリングでスタミナが強化され、左利きにも慣れて克服できた」と11月28日〜19日まで香港で28ラウンド、11月24日から12月8日までタイで78ラウンドに及ぶ実戦練習で苦手意識を払しょくしてきたと自信を示した。
会見に同席にした有吉将之会長も「サウスポーが苦手だと言っているが、左利きで良かったと思えるぐらい良い状態。倒せるチャンスがあればラウンドは関係なくいかせる」と木村の仕上がりの良さに太鼓判を押した。
会見に同席にした有吉将之会長も「サウスポーが苦手だと言っているが、左利きで良かったと思えるぐらい良い状態。倒せるチャンスがあればラウンドは関係なくいかせる」と木村の仕上がりの良さに太鼓判を押した。
TBS感謝祭に出演したい!
今や中国では有名人の木村だが日本ではまだ知名度が低い。そのことについて「ずっと無名だったので日本でも有名になり、もう少し良い家に住みたい」とコメント。5畳1Kの部屋から10畳の部屋に引越ししたいと話したが、有吉会長に「お金が入ると全部使ってしまうので5度防衛するまでは(引っ越しは)ダメだよ」と返され頭をかいた。
ウェイトは残り5kg
会見後に行われた練習では12ラウンドのミット打ちを披露。今日は軽めのメニューと言いながらも、力強い右ストレートを叩き込むとラウンド残り30秒には回転のある連打を見せた。ラウンド間も息を切らすことなく無尽蔵のスタミナを実証した。あと3ラウンドはできたと笑顔を見せた木村は「ゾウ・シミン戦よりもパンチ力がついたと思う。スピードでも負けていないと思う」と拳を握った。
激闘王と呼ばれるような試合をする
初防衛に向けて「どういう展開になるかわからないが、自分は前に出るだけの泥臭いボクシングしかできないので、追い詰めて流れの中で後半にKOできれば。誰が見ても熱くなる試合をして防衛したい」と必勝を誓った。
必殺パンチは当日のお楽しみ
前日には同門の小関桃が福岡で黒木優子(YuKO)に勝ちWBC女子ミニフライ級王座を獲得、2階級制覇を達成しバトンを繋いだが「桃さんは敵地だろうが勝つと思っていた。僕も防衛して男女ともに世界チャンピオンで年を越したい」と抱負を語った。ゾウに勝った木村はアテネ五輪に出場した五十嵐を撃破しオリンピアンキラーを目指す!