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ウェルター級で日本&東洋太平洋王座、スーパーウェルター級でPABA王座を獲得した実績を持つ元王者、渡部あきのり(32=角海老宝石)は15日(日本時間16日)、ロシアのエカテリンブルクでWBO(世界ボクシング機構)インターナショナル・スーパーウェルター級王者マゴメド・クルバノフ(22=露)に挑む。WBA(世界ボクシング協会)6位、IBF(国際ボクシング連盟)9位にランクされるクルバノフに勝てば世界ランク入りが見えてくる大事な一戦だ。渡部は前日計量を問題なくパスした。
取材を受ける小堀トレーナー 実は英語が堪能
クルバノフがスーパーウェルター級リミットの154ポンド(約69.8キロ)ちょうどでパスしたのに対し、渡部は軽めの152.7ポンド(約69.2キロ)だった。戦績はクルバノフが12戦全勝(9KO)、日本スーパーウェルター級5位にランクされるサウスポーの渡部は41戦35勝(30KO)6敗。
倒して勝つと渡部
渡部には元世界王者の小堀佑介トレーナーと、同門の元IBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載(29)、日本・アジア圏ヘビー級3冠王者の藤本京太郎(31)が同行。10日に現地入りした陣営は極寒の地でも順調に調整を続けたようで、渡部は大一番に向け「調子は絶好調中畑清! 必ず倒してタイトルと世界ランキングを頂きます。応援よろしくお願い致します!!」と意気込んでいる。
検診も問題なし! 本番を待つだけ
王者は圧倒的な破壊力を売りにするロシアホープだが、勝てばWBA6位、WBO2位、IBF9位の世界ランクが手に入るビッグチャンス。日本タイの15連続KO記録を持つ左の強打者として鳴らした渡部は、この扉をこじ開け世界へと打って出ることができるのか――。
メインはポベトキンvsハマー
この日のメインではWBOヘビー級挑戦者決定戦、1位クリスチャン・ハマー(ルーマニア/独)対元WBA王者で現WBO6位アレクサンデル・ポベトキン(露)が組まれている。計量ではハマーが256.3ポンド(約116.2キロ)、WBOインターナショナル王座の初防衛戦でもあるポベトキンが222.8ポンド(約101.0キロ)だった。戦績はハマーが26戦22勝(12KO)4敗、ポベトキンが33戦32勝(23KO)1敗。なお、このイベントの模様は渡部の試合も含めYouTube「RCC BOXING」でライブ配信を予定している。