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20日に後楽園ホールで開催された「ザ・カンムリワシファイト55&DANGAN201」のセミファイナルでは日本女子初代ミニフライ級王座決定戦、同級1位の矢吹純(26=協栄)と同級2位の小村楓香(20=グリーンツダ)が激突。ベルトを懸けて激しいペース争いが繰り広げられた。
勝者、矢吹純
サウスポー矢吹がジャブを散らして距離を測るのに対し、小村は果敢に前に出て左右フックを出し上々の滑り出しを見せた。中間距離でスピード感のある攻防を見せていたが、3回に矢吹が左ストレートを合わせると小村はバランスを崩して手を突いた。ポイントを失った小村だが、続く回に右フックを好打するとコーナー付近でスリップ気味のダウンを奪い返した。終盤は採点の難しいラウンドが続いたが、矢吹の左ストレートの見栄えが上回り判定をものにした。
一皮むけたと思う
白色のベルトを肩にかけて会見に臨んだ矢吹は「試合のテーマだった平常心を保つことはできたと思う。形のある結果を出して自信に繋がればと思う」と安堵の表情を浮かべた。デビューから9戦無敗となった矢吹だが「まだまだここからがスタート。大きく言えば目標は世界王者なので違う色のベルトを巻きたい」とさらなる飛躍を誓った。
焦りも緊張もなかったが…
一方、現役女子高生王者を目指し関西から乗り込んだ小村は控室で号泣。代わりに質問に答えた本石昌也会長は「最後の2ラウンドを取られてしまった。初回は驚かすことができたが、こちらのスタイルに慣れていた。今日は相手が一枚上手だった。また、新たな目標ができたら一緒に前を向いていきたい」と話した。
落ち着きを取り戻した小村は「この試合に懸けていた。初回は良い戦いができたと思う。今後のことはちょっと考えられない」と涙で頬を濡らした。
落ち着きを取り戻した小村は「この試合に懸けていた。初回は良い戦いができたと思う。今後のことはちょっと考えられない」と涙で頬を濡らした。
採点表