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17日に発表された大晦日、12月31日(日)に東京・大田区総合体育館で開催される世界戦。メインを飾るWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級王者の田口良一(30=ワタナベ)は、今年5月に八重樫東(大橋)からIBF(国際ボクシング連盟)王座を奪ったミラン・メリンド(29=比)と、12年6月の井岡一翔(井岡)対八重樫以来となる日本史上2例目、世界王者同士による王座統一戦に挑むことになった。
試合の模様は大晦日の夜からTBS系列で全国ネット中継される。
試合の模様は大晦日の夜からTBS系列で全国ネット中継される。
メリンドは八重樫から王座奪取
田口はWBO(世界ボクシング機構)王者の田中恒成(畑中)との王座統一戦が期待されていたが、田中が9月の防衛戦で両目を負傷し、年末での対戦は立ち消えに。田中戦は防衛成功を条件に来年以降に持ち越されたが、"激闘王"八重樫を3度倒す初回TKO勝ちで日本のファンを驚かせたメリンドは、田中に並ぶ脅威と言えるだろう。
当日は後輩の京口紘人とのW世界戦
田口は会見で、7度目の防衛戦で強者との統一戦が実現したことに感謝すると、「互いのベルトを懸けて戦えることが嬉しい。勝てば世界的にも評価が上がると思う」とこの一戦を世界に名を売るチャンスと捉え、田中とはメリンドをクリアした後にやりたいと話した。
田中戦は必ず実現させる
メリンド対策はすでに始めているらしく、「瞬発的なスピードとカウンターを合わせる攻撃から防御まで穴がない。中間距離は向こうに分がありそう」と警戒したが、「経験値は自分の方が上。相手の嫌がるボクシングをしていきたい。僕に一発で倒すパンチはないが、コンビネーションで崩し流れの中で倒せれば」と、自身の必勝パターンに自信を示した。
陣営も田口の安定感を高く評価
田口を指導する石原雄大トレーナーも、「田口のモチベーションは高く、挑戦者のつもりで練習ができている。前回(ロベルト・バレラを9回TKOで退けたV6戦)同様、積極的に攻めて行きたい。自信はある」と期待を寄せた。
この二人がボクシング界のトリを飾る
ジムの大黒柱、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(38)が今年引退し、これからは田口がジムのエースとして後輩たちを牽引していく。本人は「出来る範囲でやっていくだけ」と話したが、今や現役最多タイの連続防衛記録を更新する絶対王者。全国区の放送で、大晦日の夜を熱く盛り上げてくれるだろう。