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日本スーパーウェルター級王者の井上岳志(27=ワールドスポーツ)が10日、後楽園ホールで開催された「Earnest Efforts.6&Mega Fight57」に出場。OPBF同級王者のラーチャシー・シットサイトーン(32=タイ)が保持する王座に挑戦。さらに空位となっているWBOアジア・パシフィック同級王座決定戦を争った。勝てば日本王座を含めて3本のベルトを手にする井上がどのような戦いを見せたのか――。
井上がアジアの頂点に立った
初回から井上はグイグイと前に出てパワフルな攻撃を展開。ラーチャシーは左フック、アッパーを返すが下がらせることができない。4ラウンド終了時の公開採点で大きくリードした井上は、その後も圧力をかけてワンツーでダメージを与えるとボディを叩いてロープを背負わせてポイントを稼いだ。8回、井上は連打から左ボディをめり込ませるとついにダウンを奪った。かろうじて立ち上がったラーチャシーだったが、今度は右ボディを決められャンバスに沈んだ。
想像以上に相手が上手かった
3本のベルトを手に入れた井上だが笑顔は少なかった。「相手がジャブを避けるのが上手くて当てられず右ばかりになってしまった。悪い中でもボディで倒せたのは良かった。(8ラウンドは)ここで倒さないとマズイと思った。この内容では会長に怒られますね」と反省の弁が口を突いた。
井上を担当する斎田竜也会長は「もっと自信を持って戦ってほしい。この先を狙っているので今日のボクシングではまだまだ。もっと化けた姿を見せないと世界はまだ無理ですね」と厳しい表情を見せた。
井上を担当する斎田竜也会長は「もっと自信を持って戦ってほしい。この先を狙っているので今日のボクシングではまだまだ。もっと化けた姿を見せないと世界はまだ無理ですね」と厳しい表情を見せた。
また日本で試合がしたい
一方、ベルトを失ったラーチャシーは「相手の身長が低くてやりずらくてボディが打てなかった。チャンピオンでなくなったのは悔しいが、日本で試合ができて良かった」と唇を噛んだ。
採点表