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[試合後会見]2017.11.10

黒田雅之が下剋上を狙う松山真虎と激突

 10日に後楽園ホールで開催された「Earnest Efforts.6&Mega Fight57」のメインイベントでは日本フライ級王者の黒田雅之(31=川崎新田)が登場。同級6位の松山真虎(28=ワタナベ)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだ。2階級制覇を達成した黒田がチャンピオンの貫録を見せたのか?それともタイトル初挑戦の松山がアップセットを起こしたのか? 
黒田がV2を達成
 初回から黒田が左右のアッパーを突き上げれば、松山もボディを返し真っ向から打ち合った。ベルト獲得に闘志を燃やす松山は懸命にワンツー、アッパーを打ち込んだが、黒田の圧力が勝り有効打を奪い続けた。前半終了時の公開採点は3者ともに黒田がリード。劣勢の松山は勝負をかけたが、黒田の連打を浴びて守勢を強いられた。7回、黒田の左フックが決まったところでセコンドからタオルが投入。王者の強さを見せる形となった。
毎試合のことだがまだまだです
 2度目の防衛をはたした黒田は「自己判断が不足していた。ボディ打ちは手応えがあったが気持ちを折ることが出来なかった。これまで防衛戦でスカッと勝ったことがなかったので気負っていたのだと思う。自己採点は100点満点で40点ですね」と苦笑いを浮かべた。
 黒田を担当する新田渉世会長は「以前よりアッパーは打てるようになった。自分がジムにいない時でも、与えた宿題をモチベーションを下げず黙々とやっているのは評価したい。ダッキングやウィービングの軸がブレているので次の試合までに修正してレベルアップさせたい」と話した。
 次戦は来年3月3日(土)にカルッツかわさきで同級1位の長嶺克則(マナベ)を相手に3度目の防衛戦を行うと発表した。
自分が弱かった
 一方、ベルトへの執念を見せ最後まで打ち合った松山は「相手の左フックは硬かったが、こっちのアッパーやボディも入った。やりにくさはなかったがボディが効いた」。「チャンピオンが強かったです。奇跡は起こせませんでしたね」と悔しさを滲ませた。
長嶺克則(マナベ)
 この試合を観戦した長嶺は「全体を通して黒田さんが上回っていたと思います。ボディの打ち分けも良かった。ただ、松山さんの距離で戦っていて相手の土俵にも付き合っているように感じました。今度の試合は僕がしっかり倒してチャンピオンになります!」と感想を口にし、必勝を誓った。 
採点表

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