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[公開練習]2017.10.14

スケールアップした拳四朗!

 10月22日(日)の東京・両国国技館で王座返り咲きを狙う同級1位のペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)を迎え、WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王座の初防衛戦に臨む拳四朗(BMB)が14日、都内のジムで練習を公開。軽めの調整ながら元日本、WBOアジアパシフィック同級王者の堀川謙一(三迫)と2ラウンドのスパーリングを行った拳四朗は、ジャブで距離をキープしては強烈な左ボディ、近距離ではキレのある右アッパーを打ち込むなど、万全の仕上がりをアピールした。
初防衛戦のプレッシャーはない
 拳四朗は9月中旬から8日間の日程でロサンゼルス市内のジムで合宿を行い、ゲバラ対策としてメキシコ人パートナー4人を相手に5日間連続、計40ラウンドのスパーリングを消化。メキシカンにも慣れ帰国した後は、堀川や現日本フライ級王者の黒田雅之(川崎新田)といった実力者と練習を重ねてきた。初のアメリカ合宿で何よりも精神面の成長を実感したという拳四朗は、鬼門の初防衛戦にも「いつもと変わらずリラックスできている」と余裕を見せた。
寺地会長も確実に強くなっていると期待を寄せる
 父でBMBジムの寺地永会長も、「(前回はサウスポーでやりにくかったが)今回はオーソドックスなのでペースは掴みやすい。元世界王者とあって油断はできないが、拳四朗の体は確実に強くなった。スピードと間合いがどれだけ通用するかだが、気負いもないのでやってくれるはず」と、前回よりスケールアップした拳四朗に期待を寄せた。
新しい武器を手に入れた
 今回の試合のために体のバランスを考慮して作成したマウスピースは、金と黒のマーブル模様に日の丸、「拳」の一文字が入る拳四朗こだわりの逸品。これだけでも以前より踏ん張りが効くそうで、またフィジカル強化の甲斐もあり「パンチ力は2割増し」といたずらっぽく笑った。
拳四朗スマイルでベルトを守る
 ウェイトは48.9sのリミットまで残り2〜3s。食べることが一番の趣味の拳四朗は、これからさらにキツイ減量が待ち受けるが、計量後には後援者からのご褒美として名店「焼肉けんしろう」の焼肉弁当が届けられるそうだ。それだけを楽しみにしているとは拳四朗らしいが、この大らかさがチャンピオンの一番の強みなのだろう。

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