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OPBF東洋太平洋フライ級王者の中山佳祐(29=ワタナベ)が13日、後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルド121&DANGAN196」のセミファイナルに登場。同級8位のジョーバード・アルバレス(27=比)を迎えて初防衛戦に臨んだ。サウスポー同士の対戦は中山が距離を詰めて左ストレートを繰り出しペースを奪いにいった。
後半追いつきベルトを守った
手数の少なかったアルバレスだが、2回になると鋭い踏み込みからコンビネーションをヒット。アルバレスが的確なパンチを当ててダメージを与えたが、4回は中山がワンツーを好打し挽回。4回終了時の公開採点は2者が38-38としたが、残りの1者は40-37でアルバレスを優勢とした。6回、中山は丁寧にジャブを突いてコツコツとボディを叩いていくとアルバレスは失速。7回、勢いに乗った中山は積極的に攻め立てるが、アル
バレスの右フックをカウンターでもらいバランスを崩した。続く回もアルバレスのカウンターが冴えてポイントを連取。8回終了時の公開採点は77-75×2、77-76×1で挑戦者がリードした。後半は中間距離でのパンチの交換となったがアルバレスの有効打が上回った。最終12回、中山はプレスをかけてワンツーで果敢に攻めて試合終了となった。ジャッジに委ねられた採点は三者三様の引き分けで中山が初防衛に成功した。
バレスの右フックをカウンターでもらいバランスを崩した。続く回もアルバレスのカウンターが冴えてポイントを連取。8回終了時の公開採点は77-75×2、77-76×1で挑戦者がリードした。後半は中間距離でのパンチの交換となったがアルバレスの有効打が上回った。最終12回、中山はプレスをかけてワンツーで果敢に攻めて試合終了となった。ジャッジに委ねられた採点は三者三様の引き分けで中山が初防衛に成功した。
良い経験になった
苦しみながらベルトを死守した中山は「相手のパンチはそこそこあったが、自分のもらい方が良くなかった。右フックが独特のタイミングで距離が詰まるともらってしまった。ホッとしたが修正点が残った」と反省の弁が口を突いた。「カウンターの右ボディが当たったのでジワジワいこうと思ったが予想以上に苦しい試合だった。これから防衛を重ねていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
自分がすべて上回っていた
一方、後半の失点が響きベルトを奪うことができなかったアルバレスは「8ラウンドまで勝っているのに後半は何故あんなにポイントを取られたのかわからない。3ラウンドに一発だけ効いたが12ラウンド以外は取っていると思った」と採点に不満を漏らした。
中谷潤人(M・T)
この試合を観戦したOPBF同級4位で日本ユース同級王者の中谷潤人(19=M・T)は「1〜2ポイント差でチャレンジャーの勝ちかなと思った。アルバレスは前の手が上手かったが、ボディが弱いなと思った。中山選手は今日は特に動きが硬くてパンチをもらっていたが、途中からボディを攻めていて相手は逃げていた。機会があるなら挑戦したいです」
ジョンエル・カシメロ(フィリピン)
アルバレスの応援のために来日した元世界2階級制覇王者のジョンエル・カシメロ(27)は「中山選手はよく準備ができた良い選手だったが、パンチの数と的確性でアルバレスが上回った。なのでこの採点はわからないし残念だ。将来日本で試合が出来るなら光栄なこと。誰とでも喜んでやりたい」と感想を口にした。