柏市のヒーロー!岩佐亮佑

　9月13日にエディオンアリーナ大阪で行われたIBF(世界ボクシング連盟)スーパーバンタム級タイトルマッチで、王者の小國以載(29=角海老宝石)を6回TKOで破り、千葉・柏市出身として初の世界チャンピオンとなった岩佐亮佑(27=セレス)に28日、市民特別功労賞が贈られた。

　先日、後援者からプレゼントされた3000万円相当のスーパーカー「フェラーリ458スパイダー」で市役所前に乗りつけ颯爽と現れた岩佐は、大勢の職員に迎えられ「涙がこぼれそうになった」と感激。秋山浩保市長に世界王座獲得を報告し、市長は「バリバリの柏っ子の岩佐選手は柏市の大きな誇り。本当に嬉しい」と偉業を称えた。

　式典では市が作成し、市民の喜びの声を集めたサプライズビデオが流され、Jリーグ柏レイソルの主力選手からも祝福のメッセージが届けられた。また母校、私立大津ヶ丘第一小学校の在校生から花束が贈られると、岩佐は今週届いたばかりのIBFベルトを手に取らせ、「重いでしょ。みんなも夢を叶えられるよう頑張ってください」とエールを送った。

　盛大な歓迎に感謝した岩佐は式典終了後、取材に応じ「柏市民で良かった。柏は本当に住みやすくていいところ」と地元をアピール。世界チャンピオンになってからは毎日のように声を掛けられ、みっともない恰好で外を歩けなくなったと笑った。

　岩佐の世界王座獲得は、柏市はもとより千葉所在のジムでも初の快挙で、アマチュアで高校3冠の実績を積みながら中学当時からセレスジム一筋にこだわった岩佐は、「小さなジムからでも(世界が獲れるという)大きな証明ができたことが何よりも嬉しい」と語った。

　今後については、今月いっぱいまで休養を取り、練習は10月から再開する。同行したセレス小林会長によると初防衛戦は選択試合となり、小國戦で左親指の腱を痛めたため年内はないとのこと。まずは来月中旬からの合宿で走り込み、下地作りに取り組む。