岩佐亮佑　ベルトとフェラーリを手に入れる

　13日にエディオンアリーナ大阪(大阪府立第一競技場)で世界挑戦するIBF世界スーパーバンタム級3位の岩佐亮佑(27=セレス)が6日、千葉県柏市の所属ジムで報道陣に練習を公開した。IBF世界同級王者の小國以載(29=角海老宝石)にアタックする岩佐は練習前の会見で世界王座奪取の暁に後援者から3000万円のフェラーリ458スパイダーが贈られることを明かした。

　決戦を1週間後に控えた岩佐は「体も仕上がってあとは試合を待つだけ。2度目の挑戦だが今回がラストチャンスだと思っている。13日はボクシング人生のすべてを賭ける」と闘志を燃やした。また、大の車好きの岩佐は「今はベンツSL(350万円)に乗っているが、フェラーリはめちゃめちゃモチベーションになる」と笑顔を見せた。

　会見に同席した小林昭司会長は「過去最高の出来。多くの選手とスパーリングをして充実した練習ができたと思う」と仕上がりの良さに太鼓判を押すと、「千葉県のジムからはまだ世界王者はまだ誕生していないので柏に世界のベルトを持ってきてほしい」と期待を寄せた。

　会見後に練習を行った岩佐は2Rのシャドーボクシングの後に同門で2011年東日本フライ級新人王の青山功(28)と2Rのスパーリングを披露。相手のパンチを払いのけるとジャブで突き刺し、左ショートカウンターを決めた。さらに上下にコンビネーションを散らし絶好調をアピールした。その後はサンドバッグを2R、帽子に結んだテニスボールを1R叩き終了した。

　チャンピオン小國に対して「向こうはいろいろな作戦を立ててくると思う。何をしてくるかわからない。こっちも引き出しを増やしてきた」と語ると、「前回の世界戦より気持ちもパワーも一回りも二回りも大きくなった」と自信を示した。

　最後に「自分のモチベーションは、世界を獲って会長に教えてもらっているボクシングが世界に通用することを証明すること。僕が勝つことでセレスジムで世界チャンピオンになれることを後輩に見せたい。小さなジムなので仲間意識を高めて皆で勝っていきたい」と話した。