試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級タイトルマッチが26日、熊本市内の芦北町民総合センターしろやまスカイドームで行われた。2月の暫定王座決定戦を制し、その後正規王者に昇格した福原辰弥(28=本田フィットネス)が指名挑戦者の山中竜也(22=真正)を迎えての初防衛戦。注目の日本人対決は、福原が地元の力を借りて王座防衛となったのか、それとも元東洋太平洋王者の山中が17戦目にして戴冠をはたしたのか――。
まさに一進一退の攻防だった
試合は、ノーモーションの左を上下に散らし、距離を詰めては右ボディを強振するサウスポーの福原に対し、山中がジャブでリズムよく動き距離を意識しながら多彩な右を当てにいった。5回、福原は山中の右でグラつきピンチに陥ったが、体をつけながら回転の速いボディを打ち込み切り抜けたが、その後は左フックからボディを狙う山中にペースを奪われた。徹底してボディを狙う福原もプレスを強めるが、山中は左フックで迎え撃ち、右アッパーで福原のアゴを跳ね上げた。せめぎあいは最終回まで続き、山中が左フックから右アッパーを打ち込めば、福原も接近してのボディ連打で対抗したがゴング。勝負の行方は判定に委ねられ、ジャッジ3者の支持を得た山中に軍配があがった。
長谷川さんのような王者を目指していきたい
初挑戦で見事に戴冠をはたした山中は、「試合が終わって正直ホッとしています。会長と江藤さん、ジムのスタッフ、ジムの仲間がたくさん応援にきてくれて、神戸で試合をしているみたいでした。本当に感謝しています」と喜び、「ボディはいつもトレーナーに踏まれているので大丈夫でした。これからはジムの先輩の長谷川穂積さんみたいなチャンピオンを目指していきます」と抱負を語った。
山下会長と江藤トレーナーのコメント
山下正人会長「中学生の頃からうちにきて練習してきたし、江藤トレーナーが本当に最初から育てた選手です。勝てて本当に良かった」。
江藤日出典トレーナー「今回は会長が強いスパーリングパートナーを呼んでくれたおかげで良い練習ができた。本当にそれに尽きると思います。感謝しかないですね」。
江藤日出典トレーナー「今回は会長が強いスパーリングパートナーを呼んでくれたおかげで良い練習ができた。本当にそれに尽きると思います。感謝しかないですね」。
山中の動きは想定内だったが
一方、地元開催の初防衛戦に敗れた福原は、「上が当たらないとペースは取れない。相手の動きは想定内でしたが、思っていたより当てづらかった」と唇を噛み、今後については「今は何も考えられない」と話した。
木村翔と高山勝成氏が観戦
この試合を会場で観戦したWBO世界フライ級王者の木村翔(青木)と元ミニマム級4団体制覇王者の高山勝成氏が感想を寄せた。
木村「二人とも気持ちのこもった良い試合でした、山中選手のカウンターの左フックが良かったですね、チャンピオンはもっとガツガツ行って欲しかったです」。
高山氏「思っていたような展開でした、距離を取る山中選手に攻める福原選手。中盤から思ったよりも山中選手がペースダウンせずにバランスが良かった。互いの持ち味を生かした試合で、気持ちの勝負で最後に山中選手が出しきったのが勝利に繋がったと思う」。
木村「二人とも気持ちのこもった良い試合でした、山中選手のカウンターの左フックが良かったですね、チャンピオンはもっとガツガツ行って欲しかったです」。
高山氏「思っていたような展開でした、距離を取る山中選手に攻める福原選手。中盤から思ったよりも山中選手がペースダウンせずにバランスが良かった。互いの持ち味を生かした試合で、気持ちの勝負で最後に山中選手が出しきったのが勝利に繋がったと思う」。