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WBA(世界ボクシング協会)ライトヘビー級レギュラー王者ネイサン・クレバリー(30=英)は26日(日本時間27日)、前WBC(世界ボクシング評議会)スーパーミドル級王者バドゥ・ジャック(33=スウェーデン/米)を相手に米国ネバダ州ラスベガスのT‐モバイル・アリーナで初防衛戦を行った。また、前日計量で体重超過のためIBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王座を剥奪されたジャーボンタ・デイビス(22=米)はフランシスコ・フォンセカ(23=コスタリカ)と拳を交えた。
×ネイサン・クレバリー(英)
5回 TKO
〇バドゥ・ジャック(スウェーデン/米)
5回 TKO
〇バドゥ・ジャック(スウェーデン/米)
踏み込みながらジャブを放つクレバリーに対し、ジャックはサイドに回りながらワンツー、ボディと応戦。これをクレバリーはガードを固めて防ぎ、打ち終わりを見計らってはアッパー、フックを返すといった形が序盤は続いた。4回に入るとジャックの下から突き上げるような左フック、右クロスが上回りだし、クレバリーの顔は朱に染まっていった。クレバリーは左を返すものの、ガードの時間が長くなり、5回にはロープを背負い一方的に打ち込まれてしまった。するとレフェリーがこれ以上の続行を危険と見て10秒を残したところでストップ。ジャックが5回TkO勝ちで王座返り咲きに成功し、スーパーミドル級に続く2階級制覇をはたした。戦績は25戦22勝(13KO)1敗2分。一方、初防衛に失敗したクレバリーは34戦30勝(19KO)4敗。
〇ジェルボンテ・デイビス(米)
8回 KO
×フランシスコ・フォンセカ(コスタリカ)
8回 KO
×フランシスコ・フォンセカ(コスタリカ)
メイウエザーの愛弟子、18戦全勝のデイビスと20戦無敗のフォンセカの対決。KO率94%を誇るサウスポーのデイビスは、ノーガードの状態から左を突いて一気に距離を詰める。一方、迎え撃つフォンセカは、デイビスが時折繰り出す大振りを警戒し、なかなか踏み込めずにいたが、2回に入ると圧力を強め、ワンツー、フックで反撃開始。だが、体の柔らかいデイビスからはまともなヒットが奪えず、逆に懐に入られ左右の強打を浴びる始末。3回にはコーナーに押し込められ、一方的に打ち込まれてしまった。4回、デイビスは両手を後ろにまわしたり、極端に姿勢を低くするメイウエザーばりの挑発でフォンセカをかく乱。これはフォンセカを奮起させるだけで、思惑が外れたデイビスはリズムを狂わせた。勢いづいたフォンセカは5回、6回と攻め込みポイントを挽回。それでもデイビスはまだ余裕の表情だったが、7回にロープ際で足がもつれたところに打ちおろしの右をもらい、慌てるそぶりを見せた。ならばと懐を深くし、デイビスを誘っては左を狙うが、一度傾いた流れは容易には引き戻せず。しかし8回、デイビスが強引に仕掛けると左右フックがヒットし、フォンセカが必死にエスケープしたところに追い打ちの左が後頭部に当たり、押し倒されるように崩れた。レフェリーはそれ以前のダメージを考慮してかダウンを宣告し、頭を押さえたまま起き上がれないフォンセカに10カウントを数え上げた。デイビスは体重超過によりベルトを失ったが、全勝記録は更新し、これで19戦全勝(18KO)。初の土がついたフォンセカは21戦19勝(13KO)1敗1分となった。