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村田諒太(31=帝拳)vsアッサン・エンダム(33=仏)のダイレクトリマッチが決定した! 3日に都内のホテルで会見が開かれ、村田2度目のWBA世界ミドル級王座戦は10月22日(日)に両国国技館で行われると発表された。
村田は今年5月に東京・有明コロシアムで同級1位のエンダムと空位の王座を争い、4回にダウンを奪うなど試合を優位に進めたが、チャンスに決めきれず、判定は116-111,110-117,115-112の2-1でエンダムに軍配が挙がり敗退。しかし、このジャッジは世界的にも物議をかもし、試合後にWBA会長のヒルベルト・ヘスス・メンドサ(ベネズエラ)は「私の採点は117対110で村田」と異例とも言える見解まで公表。不可解な採点をしたふたりのジャッジを6ヵ月の停職(※サスペンド)処分に下し、併せて両者に再戦指令を出していた。
村田は今年5月に東京・有明コロシアムで同級1位のエンダムと空位の王座を争い、4回にダウンを奪うなど試合を優位に進めたが、チャンスに決めきれず、判定は116-111,110-117,115-112の2-1でエンダムに軍配が挙がり敗退。しかし、このジャッジは世界的にも物議をかもし、試合後にWBA会長のヒルベルト・ヘスス・メンドサ(ベネズエラ)は「私の採点は117対110で村田」と異例とも言える見解まで公表。不可解な採点をしたふたりのジャッジを6ヵ月の停職(※サスペンド)処分に下し、併せて両者に再戦指令を出していた。
会見にはエンダムも参戦
会見には急遽フランスから来日したエンダムとプロモーターのセバスチャン・アカリエス氏も列席。黒のピンストライプのスーツ姿の村田に対し、エンダムはジーンズに黒のジャケットといった出で立ちで報道陣の前に姿を現し、開口一番「ベリーハッピー!日本でまた試合ができて嬉しい」と感謝を口にした。前回の判定結果については、「ともに優れた選手が全力を尽くせば、総じてあのような結果になってもおかしくはない」とし、その上では「今回は前と同じ展開には絶対にならない。5ヵ月前とは違う自分を見せる」と約束した。
友情が芽生えたがリングでは関係ない
村田は少し強張った表情でエンダムのコメントを聞いていたが、マイクを握ると「(エンダムは)相変わらず良い人間。優しい雰囲気を持っている。彼が僕を強くしてくれた」と笑顔で隣に座る好敵手をリスペクト。疑惑の判定については「第3者が決めたこと。自分がどうこう言うものではない」とし、続けて直接再戦について聞かれ、「手の内を知っているだけにやりやすいものではない。さらに(エンダムとは)試合後に友人のように話し、友情が芽生えた。気持ち的にもちょっと(笑)。ただリングに上がれば関係なく殴り合う」とエンダムを横目に見ながら意気込んだ。
浜田代表はKO決着を望んだ
同席した田中繊大トレーナーは、「コンディションは今からでも戦えるぐらい良い。次は確実に勝てるようパンチ、スピード、精神面、駆け引きなどすべての面で進化している」と自信を持って村田を援護射撃。帝拳プロモーション浜田剛史代表もKOでの完全決着を望んだ。
今回はリスクを取る
これに村田は、「前回は本当に世界のトップ選手に通用するのか半信半疑だったが、それが証明できたと思う。今回は自信を持って臨めることが大きい。いろんな経験を手にしたが、唯一ないのはベルトだけ。結果は神のみぞ知るだが、前回はチャンスに詰めきれなかったが次は逃さない。ベストを尽くす」と応えた。
完全決着なるか!?
会見後の撮影では日本語の分からないエンダムに村田が英語で伝え、カメラマンの要望に気持ちよく応えていた。その後の囲み取材で村田は、「あそこまで仲良く話すようになると(対戦が)難しい」と複雑な心中を吐露。ただしリマッチはアマ時代も含め苦手ではないとし、「噛み合っていたしスタイルを変える必要はないでしょう。基本的に僕がプレッシャーをかけて、彼がアウトボクシングになる。向こうから来ればありがたいですがね」と展開を予想した。スロースターターの村田が1ラウンドに打ったパンチは3発だったが、今回は「10発は打ちたい」と笑いを誘う余裕もあった。同じ相手に2度の敗戦は許されず、村田は「崖っぷち」とも口にしたが、同時にその先の夢も見据え、「ファンに注目されることがベスト。ミドル級のトップを決める試合ではあるが、この階級はその上もある。トップ・オブ・ザ・トップのところまで辿りつきたい」と野心をのぞかせた。