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今年1月の決定戦を制し、自身4本目のベルトとなるWBOアジアパシフィック・ライト級王座を獲得した荒川仁人(35=ワタナベ)が、11日の「DANGAN187」(後楽園ホール)のメインで初防衛戦に臨んだ。挑戦者は強打が売りのフィリピンファイター、同級5位のマルボン・ボディオンガン(23=比)。この難敵を迎え、現在WBO6位にランクされる荒川が、世界トップ戦線への返り咲きを目指すべく内容が問われるリングに上がった。
ダウンを奪い、最後はレフェリーストップ
荒川は新たに取り組んだという左右への動きと、力まずに連打を意識したワンツー、ボディで立ち上がりから挑戦者を翻弄。ボディオンガンも踏み込んでは左ボディ、右クロスと強振するが、この日の荒川は反応もよく5回までにワンサイドの展開となった。すると6回、挑戦者が左ボディに耐え切れずダウン。再開後も一方的に打ち込まれ、成す術なしのボディオンガンをレフェリーが救出した。
今日のパフォーマンスは合格点
試合後、新たなスタイルで初防衛とともに30勝目を上げた荒川は、「体を上手く操り、より多角的な攻撃を出すことができた」と喜び、この後も続くジムメイトのタイトル戦に勢いを与えられたら嬉しいとコメント。渡辺均会長も「荒川の歳も歳だし、パンチをもらわずに終えたことが良かった。これでランクも上がれば、世界挑戦の道がより拓ける。移籍した当初は何を目標にすればいいのか分からなかったが、荒川に夢が持てるようになった」とベテラン選手を称えた。
世界戦線への道を拓いた
これに荒川も「やってきた方向は間違っていないと分かった。これからも模索しながら強さをもとめていきたい」と話し、世界挑戦をアピールするためにも10月に開催されるWBO総会への出席を希望した。
唇を噛んだ挑戦者
一方、右目を腫らせたボディオンガンは、「荒川はストロング。ボクシングがとても上手かったよ。こんなに目が腫れてしまった。ボディも効いたよ」と荒川の強さを認めた。
採点表