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10日、後楽園ホールで開催された「A-sign.Bee Vol.5」のメインイベント56s契約10回戦では、日墨3男対決として元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(25=協栄)と元WBCインター・スーパーフライ級シルバー王者のイバン・モラレス(25=メキシコ)が激突した。サウスポーのモラレスは、4階級制覇王者のエリク・モラレス、元WBO世界スーパーフライ級王者のディエゴ・モラレスを兄に持つ、和毅と同じ3兄弟の末弟で、世界戦を経験した実力者。戦前、和毅も「ボクシングをしながら打ち合ってくる選手」と警戒したが、ふたを開ければ7年ぶりのサウスポーを相手に終始、持ち前のスピードとキレのあるコンビネーションでゲームを支配した。
あとは世界のチャンスを待つだけ
中盤以降はボディから上に返す度にチャンスを作った和毅だが、32戦でまだ一度もダウン経験のないモラレスもタフネスぶりを発揮。最後まで果敢に反撃を繰り返し、モラレス家の名誉を守った。だが、判定はほぼフルマークで和毅が完勝。和毅は試合後、「進歩と課題が見えた内容だった」と振り返り、世界再挑戦に向け「チャンスがあればやりたいが、俺はこれからも強くなるだけ」とコメント。リング上から応援団のトモキコールに感謝した。
亀田はやはり世界のトップレベルだった
兄のディエゴと控室に戻ったモラレスは、「日本で勝つために努力をしたが、亀田は映像で見るよりスピードとテクニックがあってやりにくかった」と敗因を分析。続けて昨年4月に挑んだIBF世界バンタム級王者のリー・ハスキンズ(英国)と比較し、「どちらが強いとは言えないが、和毅が世界のトップレベルであることは認めざるを得ない」と評価した。
試合後の会見は3兄弟とも笑顔
一方、亀田興毅チーフトレーナー、大毅と会見に臨んだ和毅もモラレスの実力を高く評価。興毅氏は弟の試合を振り返り、「課題を言えばキリがないが、前回より一歩踏み込めたし、世界ランクを奪いに来た相手に対し能力の高さを見せた。世界はいつでもいける」と太鼓判を押した。
初回以外はフルマーク