帝里木下が7月に豪州で世界戦

　IBF世界スーパーフライ級3位の帝里木下(千里馬神戸)が8日、神戸市役所16階の特設会場で世界戦の発表会見を行った。帝里は、今年1月28日にプエルトリコで当時同級6位のマックジョー・アローヨ(プエルトリコ)と、IBF同級指名挑戦者決定戦に出場を予定していたが、試合直前にアローヨ陣営のプロモーター都合で延期となり世界再挑戦が宙に浮いていた。ようやく本決まりとなった試合は7月2日(日)、オーストラリアのブリスベンでWBO世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(比)の初防衛戦のアンダーカードとしてIBF世界スーパーフライ級王者のジャルウィン・アンカサス(比)に指名挑戦者として拳を交える。3年ぶりに訪れたチャンスを前に帝里は「必ず獲る」と、意気込みを語った。

　会見の冒頭、千里馬啓徳会長は「帝里の試合がようやく決まったので発表します。7月2日にオーストラリアのブリスベンでIBF王者に挑戦することになりました。パッキャオのアンダーカードで5万5千人入るスタジアムでやります。神戸市役所で会見したのは、珍しいと思いますが、ブリスベンが神戸市と姉妹都市であったことと、ボクシングを神戸で根付かせたかったので市役所での会見となりました」と、ようやく決まった愛弟子の世界再挑戦の経緯を説明した。

　続いて、帝里は「3年前の世界戦から長いようで、良い準備期間だったと思っています。1月の試合が延期になって、これまでの期間で1回体調も崩したんですけど、今は体調も良く、アンカサスのビデオも何回も見ていて、今は(アンカハスの動きが)遅く見えているので、勝つイメージしかないです」と、自信をみせた。ブリスベンのサンコープスタジアムは5万5千人収容できることについては「大きな舞台でできるのは幸せで楽しみです。しっかりと獲って日本に帰ってきたいと思います」と、意気込んだ。

　長年タッグを組んでいる武本弘樹トレーナーは「前回の世界戦からの成長は、あの時に足りなかったものを謙虚に取り入れていること。10年間一緒にやっていますけど、今の帝里が1番強いです。僕は勝てせることが仕事ですから、良い報告ができるように頑張ります」と、自信をみせた。