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WBC世界バンタム級王者の山中慎介(34=帝拳)の13度目の防衛戦が決定した。6日に都内の所属ジムで会見が開かれ、山中は8月15日(火)の島津アリーナ京都で開催される「ワールドプレミアムボクシング26 The REAL」のメインで、23戦全勝(17KO)を誇る同級1位のルイス・ネリ(22=メキシコ)を迎えることが発表された。試合の模様は当日、日本テレビ系列で地上波中継される。
今まで以上に厳しい戦いになると浜田代表
今回、山中が勝てば具志堅用高氏が36年前に打ち立てた日本人世界連続防衛記録に並ぶことになるが、これに関し帝拳プロモーションの浜田剛史代表は、「具志堅さんに失礼のない相手を選んだ。バンタム級を見渡しても最強の挑戦者だと思う」とコメント。挑戦者のネリについては「メキシカンだが黒人選手並にバネがあり、攻撃型の選手。ガードは低いが捌く自信があるからこそ。パンチ力も相当なもの」と評し、厳しい戦いを予想した。
12度の防衛で精神面が成長した
偉大な記録を前に山中は、「13度の防衛戦の中で一番強い相手と最高の舞台で戦えることに気合が入る」と喜び、記録については「次の防衛戦がたまたま13度目だっただけ。それでもWBC王者になるという子供の頃の夢が叶い、さらに防衛を続け日本記録に並ぶことになった今、自分が思っているい以上に誇りあること」と記録の重みを感じていた。
左が当たる自信はある
また、山中と同じサウスポーチャレンジャーとの戦いもすでにイメージしはじめ、「中間距離で付き合わず、常に足を動かしながら隙きを突いて左の上下で攻めたい。リードの差し合いでは負けたくない」とし、「決して左が当たらないイメージはない。どこかのタイミングで当たる」と自信を示した。
実戦練習は7月から
会見では具志堅氏のメッセージビデオが流され、「記録は塗り替えられるためにある。山中チャンピオンには新たなボクシングの歴史を作ってほしい」とエールが送られると、食い入るように映像を見ていた山中は、「嬉しい。本心で言ってくれているのがわかる。29歳で世界王者になり、いつまでやれるのか不安を抱えながらここまでやってきたが、勝って並びましたと具志堅さんに報告したい」と語った。
具志堅会長のエールを喜んだ
日本ボクシング界に新たな歴史を刻もうとする山中は、最後に「地元・京都の暑さは慣れている。それよりも気合が入りすぎて空回りしないように気をつけたい。勝って翌日の大文字焼きを家族と笑って見たい」と笑顔で会見を終えた。