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[試合後会見]2017.4.29

大阪で女子フライ級世界戦

 大阪府堺市内の国際障害者センタービックアイで29日、堺東ミツキジムのイベント「GOUKEN.10」が開催された。メインイベントではWBO女子世界フライ級チャンピオンの好川菜々(堺東ミツキ)が初防衛戦でメキシコ同級チャンピオンのモンセラット・アラルコン(メキシコ)を迎えてタイトルマッチ10回戦に臨み、序盤から距離が噛み合ったスリリングな展開でスタートした。
アラルコンのパワーが炸裂した
 試合は、アラルコンのパワーがチャンピオンの好川を凌駕。開始から猛然と前に出る挑戦者のアラルコンは、大きな左右のフックを振るうと、好川は反応できず右フックを顎に浴び好尻餅をつくダウン。続く2ラウンド、冷静さを取り戻した好川はガードを高く上げジャブから組み立て直したが4ラウンド、またもやアラルコンの大きな右フックをもらい2度目のダウン。一方的に攻め立てるアラルコンにジャブで出端を狙う好川だが突進は止められず。6ラウンド、両者偶然のバッティングでアラルコンの左目上が大きくカットした。するとインターバルで医師の判断を仰いだレフェリーが試合をストップ。負傷判定は3者が最大8ポイント差をつけ挑戦者のアラルコンを支持し、メキシコ同級チャンピオンが世界の頂に立った。
新チャンピオンのアラルコン
 試合後、興奮を隠さない新王者アラルコンは「日本に呼んでもらって試合ができたことに感謝している。ヨシカワは技術もあり強い王者だと思っていた。でも、私の気持ちが一枚上だったと思う。このベルトをメキシコに持ち帰れることを誇りに思う、ムーチャス・グラシアス(ありがとう)」と喜びを語った。
悔しい敗戦となった好川
 一方、悔しい敗戦となった好川は「相手が振ってくるタイプの選手だということはわかっていた。初回は何をもらってダウンしたかもわからなかった。正直、倒れたことも初めてで、ワケがわからなかった。その後も、頭の位置を変えてセーフティな場所を探したけどダメでしたね。なんの言い訳もありません。私の負けです」と清く敗戦を受け入れた。
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