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デビューから6戦全勝(6KO)でベルトを手にしたOPBFミニマム級王者の京口紘人(23=ワタナベ)が25日、後楽園ホールで開催された「DANGAN180」のセミファイナルに登場。同級2位ジョナサン・レフジョ(23=比)を相手に初防衛戦に臨んだ。世界チャンピオン候補として期待される京口が、実力を見せつけることが出来たのか?
連続KOは途切れたが完勝した
序盤から京口がプレスをかけて攻勢を仕掛けるが、サウスポーのレフジョは忙しく動き回り的を絞らせない。しかし、パワーで勝る京口がロープに追い詰めペースを握った。4回終了時の公開採点は39-38、39-37、40-36で京口がリード。京口はさらに圧力を強めると、8回終了時にはさらにポイントを広げた。KO勝利に期待が膨らんだが、レフジョは足を使って徹底的に打ち合いを避け試合終了のゴングを聞いた。最大10ポイント差をつけて京口がタイトル初防衛に成功した。
相手にキャリアを感じた
中盤、アッパーを打った際に左拳を痛めたという京口は「ロープに詰めた時に簡単に逃してしまったのと、ボディへの攻撃が少なかった。上手く捕まえることが出来なかったが、世界にいけばこのぐらいの選手はいる。KOはボクシングの醍醐味なので、お客さんを楽しませることができなくて悔しい」と反省の弁が口を突いた。「冷静に試合を進めることができたのと12ラウンドできたのは収穫だったが、今日は勝てただけで合格点を与えられるかはわからない」と笑顔は見られなかった。WBAを除く世界主要3団体でランキングされている京口。気になる世界王者はいるかという問いに「同じ日本人なので福原選手は意識します」と2月に新チャンピオンに輝いたWBO王者の福原辰弥(27=本田フィットネス)の名前を挙げた。
ジョナサン・レフジョ(フィリピン)
KO負けを逃れたレフジョは「顔面への左フックが上手かった。左アッパーは何も感じなかった。ボディはブロックしていたので効かなかった。(京口は)いずれ世界を獲るだろう」と強がったが、最後は京口の強さを認めていた。
長嶺克則(マナベ)
この試合を観戦した日本フライ級1位長嶺克則(25=マナベ)は「京口選手はパンチが強く、ポジショニングとパーリングが上手いと思った。プレスをかけながら被弾を最小限に抑えている。左ボディ、左アッパーが鋭角的ですごいの一言です」と感想を口にした。
採点表