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5月13日(日本時間14日)、英国バーミンガムのバークレイカード・アリーナでWBA世界スーパーフライ級王者カリド・ヤファイ(27=英)に挑戦するWBA同級10位の村中優(31=フラッシュ赤羽)が6日、都内の所属ジムで会見を開いた。21戦全勝(14KO)、不敗の王者に挑む村中は、「自分は天邪鬼なので敵地の方が燃える。技術は向こうの方が上かもしれないが、気持ちでは誰にも負けない。番狂わせを起こしたい」と決意表明した。
最大の不安要因は減量だが
陣営は5月7日に日本を発ち現地で最終調整を予定しているが、村中は一昨年、2戦続けて計量に失敗しているだけに、川島勝会長は「一度リミットにしてからイギリスに行きたい」と用心を重ね、「失敗したら給料から毎月5万円を天引く」と冗談めいて脅した。最大の懸念材料に村中も、「今度やったら大変なことになるが、復帰後は普段の食生活から注意しているので大丈夫です。今の時点で6sオーバーぐらいなので、このペースでコツコツと落としていく」と話し不安を払拭した。
圧力と連打でヤファイの心を折りたい
プロ13年目で念願のチャンスを掴んだ村中は、ヤファイについて「アマチュア出身で上手い選手。何度も相手を倒してきた左ボディを一番に警戒しているが、アウトボクシングをされるとジャブもやっかい」とイメージ。その上で「こっちがどれだけ追い込んで詰められるか。僕は誰よりも負けず嫌いなので、ガンガン圧力をかけて相手の心を折りたい。死にもの狂いで頑張ります」と意気込んだ。
日の丸を背負って世界を獲りに行く!
先月末に静岡・三保の松原で走り込みのキャンプを行い、下半身強化に取り組んできた村中は、すでに実戦練習も開始。今後はワタナベジムのWBA世界ライトフライ級王者の田口良一、日本スーパーフライ級王者の船井龍一をはじめとする実力者たちとスパーリングを重ね、自身が選手としてピークだと感じる3年前のスピードと動きを取り戻したいと話した。
勝てばイギリスでの戴冠は日本人初。良くも悪くも深く考えない性格だという村中の快挙に期待したい。
勝てばイギリスでの戴冠は日本人初。良くも悪くも深く考えない性格だという村中の快挙に期待したい。